【阪急電鉄】外観変化!8000系8008F工事完了〜行先表示がLEDに

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8000系では既に走行機器類の更新が始まっていますが、今回は新たに外装・内装のリニューアル工事が実施されており、ファンから期待の声が集まっていました。

8008Fの生い立ちとともに、今回のリニューアルの変化をお伝えします。

異端な形態で人気!阪急電鉄8000系8008F

8000系は1987年に阪急創立80周年を迎えたことを記念し、1989年1月に宝塚本線でデビューしました。車体は7000系のアルミ車体を踏襲しながらも、前面は額縁スタイルとなりました。デビュー当初は前面の窓下に飾り帯が入りましたが、後に撤去されています。

側面は一部が固定窓となり、それ以外の窓はボタン一つで窓の昇降ができるようになりました。車内は7000系に準じたロングシートとなりましたが、マホガニーの色調が濃くなっています。各車車端部には車いすスペースが設けられ、一部の編成の宝塚・神戸寄り2両は試験的に転換クロスシートが導入されています。

下回りは2200系でテストされたGTO素子のVVVFインバータ制御を本格的に採用。制御装置は回生ブレーキ併用の電気指令式となり、定速走行装置も装備されました。8000系は長らく宝塚本線、神戸本線にて主力級の活躍を続け、一部の車両は前面デザインが異なる「後期タイプ」となりました。1995年には座席収容機能を備えた弟分にあたる8200系がデビューしました。近年、前面の形状変化や制御装置の更新などのリニューアル工事が進められています。

当記事で紹介する神戸本線所属の8008Fは1995年に発生した阪神・淡路大震災の影響により、シングルアームパンタグラフに交換されていました。初期額縁スタイルの8000系の中でシングルアームパンタグラフを装備しているのは8008Fのみなので、阪急ファンからは何かと注目される存在になっています。

8008Fの行先種別表示機がLEDに

8008Fは2019年9月に西宮車庫から正雀工場へ入り、リニューアル工事が進められました。過去の8000系の走行機器更新の工事や各目撃情報を総合すると、8008Fのリニューアル工事のメニューは外観でも大きな変化が見られます。

・制御機器の更新

・行先種別表示機のLED化

・前面にある車番の位置変更

・側面にある社章の位置変更

・側面部の車番の追加

リニューアル完了後の8008Fを確認するために正雀工場に出かけてみました。正雀工場では敷地外から8008FのうちC#8108の前面を見ると、LED式の行先種別表示機が目立ちます。このままいくと、8008Fは8000系の中でLED式行先種別表示機を搭載した最初の編成となります。フルカラー表示と見られ、その出来栄えが今から楽しみです。

車番は他の8000系リニューアル車と同様に中央から進行方向右側に変更されています。

6月15日からは試運転が始まっており、新たに1000系・1300系同様の32インチハーフサイズと思われる横長の大型ディスプレイが採用されていることが確認されています。

リニューアル後、8008Fの運用はどうなる?

8008Fは最高速度115km/h対応のため、神戸本線にて特急から普通まで活躍していました。正雀工場では2両編成の車両を使って10両運転のテストを行っていることから、出場後も特急を中心に活躍するものと思われます。2020年6月現在、神戸本線では8000系の先輩にあたる7000系も特急運用に就いていることから、8000系はまだまだ同線にて主力級の活躍を続けることでしょう。

また、他の8000系や7000系のリニューアル工事においても、行先種別表示機のLED化が行われるかチェックしたいところです。関東大手私鉄と比べると方向幕設置の車両比率が高い阪急電鉄。8008Fの改造を機に、LED表示機設置の波が押し寄せるかもしれません。今後の動きに注目です。

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