【新津の本気】1本目から10日足らず!E235系付属J-02編成が試運転

スポンサーリンク

総武線快速電車・横須賀線向けに姿を現したE235系1000番台。利用者・ファンから期待の声が寄せられています。

早くも第2編成が新津エリアで姿を見せたE235系1000番台の付属編成。仕様をおさらいするとともに、驚異的な製造ペースを誇るE235系1000番台の今後を考えます。

E235系1100番台?付属編成の仕様

号車形式番号主要設備備考
増1号車クハE2341001電気連結器・トイレ電連使徒不明
増2号車モハE2341301蓄電池非搭載・元空気溜めも床下設置
増3号車モハE2351301パンタグラフ(2基)
増4号車クハE2351001電気連結器

横須賀線・総武快速線の編成番号

E217系基本編成:Y-1〜Y-51編成

E217系付属編成:Y-101〜Y-146編成

E235系基本編成:F-01〜F-51編成(計画数)

E235系付属編成:J-01〜J-46編成(計画数)

E235系1000番台では、従来のE217系同様に千葉方に基本編成が1〜11号車・久里浜方に付属編成が増1〜増4号車で増4号車と1号車が繋がる順序で構成する編成順序が採用されています。

基本編成の仕様は別記事で詳しく記していますが、付属編成についても将来的な異なる編成組成を考慮してか、増1号車側にも2段式電気連結器が採用されています。

一方で、基本編成の外観で大きな注目を集めた非常時用の蓄電池搭載と元空気溜め屋根上移設は見送られており、付属編成単独の場合は従来車のように電源がない状態では自走できない構成です。

従来のE217系では逗子駅〜久里浜駅などで付属編成単独運用も設定されていますが、この辺りの再編も経緯にあるのかもしれません(もしくは床下機器の艤装の観点から見送られた?)。

車号としては、4両とも1100番台の番号が付与されており、基本編成が1000,1200,1300番台を使用していることから重複しないような付番となっています。

E233系0番台・E235系0番台などとは異なり、末尾の番号=編成番号と比較的分かりやすい編成構成です。

10日足らずでJ-02編成が落成

総合車両製作所新津事業所での自社向け車両については、新津エリアでの公式試運転を以って落成・入籍となります(首都圏への配給輸送基準ではありません)。

そのため、6月16日に試運転をしたJ-01編成と、6月25日に試運転をしたJ-02編成では僅か9日違いとなります。

過去のE233系などの車両導入にて、メーカーが異なる編成が相次いで入籍した例こそありましたが、同一工場でここまでの製造ペースとなるのは、なかなかハイペースと言えそうです。

このほか、2020年7月には基本編成についても、2編成目となるF-02編成が落成する予定となっています(先に甲種輸送されたグリーン車の検査表記より)。

新津車両製作所時代から大量生産

現在の総合車両製作所新津事業所は、JR東日本が車両の自社製造を行うべく自社直轄の新津車両製作所として開設された歴史があります。

209系の後期車から首都圏の直流型電車などを中心に自社向けの製造を中心に運営されていましたが、2012年に東急の子会社の東急車輛製造の鉄道車両事業を譲受、新津についても併せて子会社化された総合車両製作所として再出発しています。

合併後は新津事業所を単一形式大量生産・横浜事業所を他社向けや特急車、一点ものの製造とそれぞれの長所に特化した製造体制が採られていますが、職員の技術レベル向上などを目的に私鉄車両の類似形式を手掛けた例もあり、最近では東急電鉄向けの2020系の一部が新津にて製造されています。

開設当初より製造能力が向上しており、現在は1日1両ペースでの製造が可能とされています。

前回の山手線へのE235系投入では、10号車のサハE231-4600をE235系に転用する改造が並行して行われた関係で、一度に大量の増備にはなりませんでした。

209系・E231系・E233系の過去の車両製造ペースを考えると、JR東日本の車両代替としてはこちらがイレギュラーだったくらいですので、今後も新津の製造能力を生かした車両投入が進みそうです。

千葉エリアの閑散線区向けのE131系の製造も並行して行われることとなりそうですが、今後の車両製造・代替の動向が楽しみです。

関連記事はこちら

コメント