【しなの鉄道新型】SR1系が初登場!初年度はライナー仕様の青色

スポンサーリンク

しなの鉄道では、第三セクター移管以来使用してきた115系の置き換えをするため、初の自社発注車両“SR1系”の開発・製造を進めていました。

2019年度製造分が落成し、総合車両製作所新津事業所から甲種輸送(貨物列車)にてしなの鉄道へ輸送が行われました。

初年度はライナー仕様車を製造

しなの鉄道は1997年(平成9年)に北陸新幹線が長野駅まで開業した“長野新幹線”とともに運行を開始した長野県の第三セクターの鉄道会社です。

信越本線の軽井沢駅〜篠ノ井駅を継承し、当時の同区間で使用されていた115系を現在まで使用しています。

その後、北陸新幹線金沢延伸で北しなの線として長野駅〜妙高高原駅も継承し、長野県内の旧信越本線区間のほとんどを運営することとなりました。

この追加で継承した際にも115系が譲渡されています。

車種統一のために国鉄製造の115系を追加譲渡することとなりましたが、既に40年近く経過。

老朽化の対応策として、JR東日本が新潟地区向けに開発したE129系をベースとした新型車両を2019年度から8ヵ年計画で製造することとなりました。

このうち、初年度に製造される3編成はかつて運転されていた快速“しなのサンライズ”・“しなのサンセット”を継承したライナー列車として運転するため、ロングシート・クロスシート可変座席を採用しています。

カラーリングも青基調の高級感あるデザインとなっているほか、番台区分も100番台・編成名もS101~S103編成と命名されています。

2020年度には赤色の一般車が登場予定

今回登場した青系カラーのSR1系ですが、2020年度以降7年かけて製造が続けられる一般仕様車両については、従来の115系塗装を継承した赤色のカラーリングで登場する予定です。

ライナー用編成は3編成のみとなりますので、青色編成の輸送は最初で最後となります。

妙高はねうまライン〜北しなの線で初の貨物列車

今回の甲種輸送ですが、首都圏を経由せずに直江津・妙高はねうまライン・北しなの線経由で輸送された点も注目されています。

“二本木貨物”廃止以来の貨物列車運行・第三セクター移管後の貨物列車運行は初となります。

また、同区間に貨物列車があったころはEF64形牽引で実施されていましたので、EH200形“Blue Thunder”による貨物列車運行自体も初めてのこととなります。

これにさきがけ、越後トキめき鉄道・しなの鉄道職員立会いの下、EH200形を使用したJR貨物の乗務員訓練が実施されました。(関連記事動画)

あいにく深夜帯の走行となりますが、次回以降の輸送も沿線のファンには新たな楽しみとなりそうです。

関連記事はこちら

画像元ツイート紹介

今回の画像は、ベース車両となったE129系との離合を記録された、海さま(@Sea4853000)より許可をいただいて掲載しています。

コメント