高崎線系統で肉声での英語アナウンスをして一躍有名になった「英語車掌」SEKIDAIさん。
JR東日本を退社・独立した彼とインバウンドと公共交通の未来を考え、更に短期間で習得した勉強法をお伺いしてきました!
今回は前編として生い立ち~英語放送を始めるまでをお伝えします。
後編では、現役・未来の鉄道員に向けて、当サイト読者今後のインバウンド需要を受け入れるには、そして、鉄道が好きな方に特に分かりやすく、書籍としても出版されるSEKIDAIさん独自の具体的な勉強「連結ふせんワーク」をお伝えします。
過去記事でも一度取り扱っていますので、あわせてどうぞ。
英語車掌「SEKIDAI」さん、スタートは意外にも保線屋さん
私を含めて驚いたこととして、駅員さんとしてのスタートではなく、新幹線の保線部門からのスタートだったのですね。
当時のことを少し教えてください。
当時は、入社時に保線業務となるか、その他の部署に配属されるかは分からない求人形態でした。
ただ、僕の出身である群馬県中之条町にある群馬県立中之条高校(当時)で測量・土木を学んでいて、周囲もNEXCOや国土交通省などに就職しています。
おそらくJR東日本もその技術を鉄道会社に活かせると買っていただき、保線の部署に採用されたのだろうなあと思っています。
新幹線の保線に携わっていたときの思い出や、印象的なエピソードを教えてください。
新幹線は高速のため、0コンマ何ミリの制度でレールの歪みなどを補正しています。一歩間違えれば大きな事故にも繋がるので、身が引き締まる思いで日々業務にあたっていましたね。
総合巡視(線路巡回)では目の前(2メートルほど前)を200キロ越えの新幹線が通過する……実際に新幹線に触れなくても、風圧や小石が飛んでくるだけで命に関わる仕事ですので、常に危険と隣り合わせでした。
よく駅のホーム上で「黄色い線より下がってください」といった放送もありますが、直接電車に触れるのではなく風圧や線路とホームの摩擦力で電車に引き込まれる可能性もあります。
髪の毛と下敷きの関係と同じですね。読者の方も普段の鉄道利用の際に注意をしていただきたいところです。
思い出に残るエピソードとしては、本庄早稲田駅開業に携わったことや、2004年10月23日に発生した、最大震度7も記録した新潟中越地震があります。
トンネルの崩落などの関係で担当の新潟の社員が出動できないため、新幹線脱線現場に応援に行きました。
5年目にしてやっと合格!でもその後も苦労……
車掌試験が5年目にしてやっと合格……志望を諦めたり、転職を考えたりとネガティブな感情にはなりませんでしたか?
そして、試験合格後は大変でしたか?
4年連続不合格の挫折を味わいながらの5年目に合格となりました。
もし5年目の試験も落ちたら違う会社への転職なども考えようかなという状態で、運よく合格しました。
自身の経験は保線関係でしたので、他の駅出身の皆さんと異なり乗車券や駅名など駅で学べる知識がないため、大変だった。お恥ずかしいことに国府津、高麗川など読めない駅名も多数あり、私が理解したら次に進む形で研修が進み同じクラスの車掌同期にはご迷惑をおかけしてしまいました(笑)
同僚とのセブ島旅行での苦い思い出と、短期間での勉強
以前の記事執筆の際、セブ島での経験とエアセクション停車での経験あって始めたことを伺いましたが、詳しくお伺いしたいです。
セブ島へ海外旅行をした際、通訳の方と旅行をしていた際に、通訳の方が急病で倒れてしまい、急遽自分でレストランや移動手段の手配などをやらなければならなくなってしまい、結果予定通りの動きは出来ませんでした。
通訳の方の無事が第一だったのは言うまでもないことですが、やっぱりお金を貯めて行くことになった海外旅行の計画が思うように行かなかったことは残念だな、という思い出がありました。
その時に英語が喋れたらな、と感じはしましたが、日本に帰国後は普段の仕事・家庭があるなかでなかなか始められずにいました。
海外旅行をされた方の多くがその国の言語を学びたいと思うでしょうけれど、やっぱり三日坊主となってしまいますよね。
そんななかで、エアセクション停車で困っている外国人観光客の方と出会い、せっかく彼らも日本に旅行に来てくれているのに、自分のように異国の地で困って残念な気持ちで帰国してほしくない、とフラッシュバックしたことで勉強を始めることとなりました。
実体験あってこそ、必要性に気づかれたのですね!
英語放送を始めるまでの9か月間も、日ごろのお仕事などもありますので、勉強時間の確保や、やり方はどうしていたか気になります。
妻子持ちで子育てもありましたので、仕事終わりの深夜などは勉強効率が悪かったということで、早起きをすることで時間を作りました。自宅から職場までの通勤が長かったので、電車の中もいい勉強時間になっていました。
僕の勉強法は育児をしながらだからこそ思いついたものでした。
子供は言葉を覚える際、「ただいま」「おかえり」と言えるようになっても文字で書くことが出来ません。
字を書くより先に喋れるようになります。
自身が英語を勉強するにあたって、子供がどうやって喋れるようになるのかにフォーカスして言葉を覚えていきました。
学校の英語の勉強の仕方とは全然異なる、「パパ」ならではの勉強法!!
後編では、現役・未来の鉄道員に向けて、当サイト読者今後のインバウンド需要を受け入れるには、そして、鉄道が好きな方に特に分かりやすく、書籍としても出版されるSEKIDAIさん独自の具体的な勉強「連結ふせんワーク」をお伝えします。
クラウドファンディング告知
2019年(平成31年)最近JR東日本を退職したばかりSEKIDAIさん。
現在は2019年夏に1冊目の出版を前に、クラウドファンディングを開催しています。
この本では、英語ダメダメ人間だったSEKIDAIさんが、英語車掌と呼ばれるようになった学習方法を時系列的に知ることができます。何がキッカケで英語を学ぼうとしたのか、書店に行ってどのような参考書を選んだのか?スピーキングの練習はどのような事をしたのか?
などなど……当サイトの読者さんにも英語は苦手だけど、必要性は感じている。そんな方も多いでしょう。
元車掌さんから学ぶ英語学習スキル、鉄道趣味の方や鉄道現業の方にはかなりとっつきやすいのではないでしょうか。
2019年(令和元年)には2冊目の出版も決まっているほか、SEKIDAIさんはアメブロの毎日更新も頑張っていらっしゃるので(私も見習わないとですね……)、興味がある方は覗いてみてはいかがでしょうか。
New!! 会社ホームページが出来ました。
新しいクラウドファンディング開始!
「英語車掌」となり、現在は商業出版2冊が決定したSEKIDAIさん。
その成功の秘密は、「時間の使い方」と「自分の使い方を知る」ことだけです。
このポイントを抑えれば、誰でも、どのようなジャンルでも、頭一つ飛び抜けられます。
8月に初めて開催されるセミナーでは、2時間でその方法を包み隠さずお伝えします。
セミナーに興味がある方、SEKIDAIさんを応援したい方、詳細は下記の記しております。
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