【東海道新幹線】富士山だけじゃない!ジャンル・季節別おすすめ車窓

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東京駅と新大阪駅を結ぶ、日本の大動脈・東海道新幹線。

新富士駅周辺で富士山が間近に見えることは有名ですが、それ以外にも魅力的な風景はたくさんあります。

東海道新幹線ヘビーユーザーの私が独断と偏見で選ぶおすすめポイントを、ジャンルや春夏秋冬に分けて紹介します。

大前提として、海側A席=太平洋、山側E席=富士山・お城が多く見られます!

王道の富士山の絶景ポイント・海側でも見れる!?

東海道新幹線の車窓と言えば富士山。見れるポイントはかなり多く存在します。

東端は品川駅の南・東京都大田区内、西端は愛知県豊橋市内と言われており、富士山の存在感の大きさを改めて感じさせてくれますね。

その中でも、特に人気の3か所をピックアップしてみました。

一番富士山の近くを走るのは新富士駅周辺

富士山を一番間近に見れるのは、地名・駅名にもなっている静岡駅富士市です。

特に富士川を渡る新幹線は開業以来「撮り鉄」にも人気の有名スポットです。

新富士駅停車のこだま号だとこの景色をゆっくり眺められるのが魅力的ですね。

神奈川県内・小田原駅東側でも

これからお仕事のビジネスマンの方だと外ばっかり見てられないところですが、新横浜駅を出てから比較的時間が経過していない平塚市内や小田原駅の東側にも人気のポイントがあります。

上りだと小田原駅発車・通過後なので比較的分かりやすいほか、下りでもまだ起きている方が多いエリアですので筆者は特におすすめです。

「海側」なのに富士山が!? 幸せの左富士

富士山といえば山側・E席に座れば見える……というイメージが強いですが、1か所だけ海側・A席から見れるポイント「幸せの左富士」が存在します。

この場所は静岡駅の西側・安部川の橋の西側すぐのところからの40秒程度です。

東西を結ぶ東海道新幹線ですが、この区間2kmは南北方向に線路が通っており、下り列車は南に・上り列車は北に進むこととなります。

富士山は静岡駅から見ると北東方向にあるため、大阪方面に行く列車からは左後ろに、東京方面に行く列車は右前に見えるというからくりです。

海沿いを走る区間は意外と少ない!?

小田原駅周辺~熱海駅

貴重な海沿いを長く走る区間としては、小田原駅周辺~熱海駅が挙げられます

この区間は、在来線の東海道線同様にたくさんのトンネルの間で顔を出す一瞬一瞬で太平洋の大海原を見ることができます。

筆者は朝日が昇る時間帯の下り列車でここの景色を見ながら、今日も一日頑張るぞ~とコーヒーを啜りながら眠い目を擦った思い出が多く、印象的な景色です。

下記の動画の右端ではまた見えなくなってしまうくらい、アップダウンの多い地形を駆け抜けていきます。

海の上?いいえ浜名湖です

東海道新幹線に乗っている際、海の上を走っているような感覚を味わったことはありませんか?

しかし、1964年開業・構想は戦前の弾丸列車計画由来の東海道新幹線が海上を走ることはなく、その長い海上のような区間は浜名湖を横断しているシーンです。

そして、浜名湖の南側はすぐ太平洋で、周囲が開けていて海も見れる、とても気持ちいい区間です。

湖の上を走る新幹線というのもなかなか面白い区間と言えるでしょう。

東海道の歴史を「城」で考える

東海道新幹線の車窓からは、一瞬ではあるもののさまざまなお城を見ることができます。

東海道という道に沿って発展した街を結ぶ路線ですので、歴史に思いを馳せながら過ごす2時間30分というのも面白いでしょう。

最高速度285km/hで走行する新幹線から見つけるのはなかなか困難かもしれませんが、 最近はコンセントも設置されていますので、 便利なスマートフォンのGPS機能なども活用して探してみるのもいいですね。

下記のようにたくさんポイントがありますので、この記事ではお城マニアではない私が知っていた有名どころかつ、比較的探しやすい3つに絞ってお伝えします。

新幹線から見えると言われているお城・城跡はなんと25か所も。

かなり遠くのものや、天守風建物を含みますが、探してみてはいかがでしょうか。

江戸城小田原城石垣山城熱海城小山城
掛川城浜松城関所吉田城伊奈城
岡崎城名古屋城清州城小牧山城岐阜城
墨俣城大垣城長浜城佐和山城彦根城
観音寺城安土城八幡山城伏見桃山城大阪城

太斜字は模倣です。

江戸城~東京駅発車後すぐ

江戸城は東京駅のすぐ近く、山側に見ることができます。

下りなら発車直後、上りなら到着直前の慌ただしい時間帯ですが、逆に寝ていない時間帯でもあります。

しかしながら、東海道線・山手線・京浜東北線と線路がたくさんある区間の一番海側を走っていますので、並走・対向列車で見えない可能性も結構高いでしょう。

小田原城~小田原駅西側すぐ

小田原城は在来線の東海道本線の南側に隣接しており、新幹線からも見ることができます

しかしながら、東海道新幹線下り列車は小田原駅を出るとすぐにトンネルに入ってしまいますが、そこが最も近い場所です。

その直後、海側に大きくカーブをするため、この区間がおすすめでしょうか。

角度的には上り列車が見やすいですが、駅を通過してトンネル抜けてすぐ……という下り列車の方が見落とす可能性は低そうです。

彦根城~遠いものの、チャンスは長め

ゆるキャラ「ひこにゃん」の登場で大きな話題となった彦根城。

この彦根城も東海道新幹線米原~京都間の遠くに見ることができます。

高さがある丘の上にあるほか、遮るものが30~40秒ないのはお城ウォッチの中では比較的長い方でしょう。

春夏秋冬~季節のおすすめポイント

春~桜の見えるポイント

日本が誇る桜。

歴史ある土地が多い東海道という立地もあり、車窓でも多くの場所で楽しむことが出来ます。

このシーズンは東京駅~新大阪駅の各地で海側・山側どちらでもずっと楽しめ、これだけで記事が一つ作れるくらいですが、速度が落ちるという点で新幹線駅周辺がゆっくり見れていいかもしれません。

また、このほかにも、三島駅~新富士駅間のレンゲ畑が人気です。

この区間は線路の北に富士山・南につつじ畑というロケーションゆえに、毎年シーズンになると全国各地から「撮り鉄」の方も集まる人気のポイントです。

夏~茶畑最盛期

夏は富士山が霞んでいることが多く、車窓としては少し面白味に欠けてしまいます。

とはいえ、静岡県内の各地には茶畑が多く存在しており、特に静岡駅~掛川駅では茶畑を疾走する景色が人気です。

車内販売や駅の自動販売機でも売られている静岡茶を飲みながら、日本が誇る静岡のお茶に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

秋~紅葉が各地で

東海道新幹線は海沿いから山沿いまで広くカバーしているので、時期によって少しずつ紅葉の見ごろが変わってくるのが魅力的ですね。

一年中楽しめる車窓の1つに伊吹山がありますが、特に紅葉~冬景色と移り変わりが楽しめるので、利用頻度の高いビジネスマンにおすすめの景色です。

冬~東海道新幹線で雪景色

東海道という名前からも分かるように、日本列島の太平洋側を走るイメージが強い東海道新幹線。

しかしながら、東海道新幹線では毎年冬になると、降雪による速度規制による遅延が発生します。

この理由は、名古屋駅と京都駅を結ぶ際に、東海道線に倣って米原駅を経由するルートとなったため、岐阜県関ヶ原町~滋賀県大津市などで積雪がみられます

つまり、これらの区間では毎年雪の中を走る東海道新幹線が楽しめます。

東北・上越・北陸新幹線を彷彿とする雪の中を、降雪時には徐行によりじっくりと・晴れた日には雪晴れを疾走する光景を楽しむことが出来ます。

沿線を彩る広告看板も面白い!

東海道新幹線沿線には、乗客へのPR効果を狙って広告看板が数多く設置されています。

時折変わるその看板たちは、久しぶりに乗ると増えたり減ったりすることも。

白地に赤文字・727

一番有名なのは727とだけ書かれた看板でしょう。

これは化粧品会社のセブンツーセブン化粧品がその存在をアピールするために設置しています。

何これ?と思って調べてもらい、会社を知ってもらう機会を作るというこの広告方法は彼らの知名度向上あって話題となり、先見の明を感じます。

プチプチプチプチ……

黄色地に水色でひたすら「プチプチ」と書かれた、この若干狂気めいた(?)看板は神奈川県平塚市内に1枚だけ存在します。

2001年からこの野立て看板を設置しているのは、梱包材「プチプチ」の商標を持ち、気泡の緩衝材シェアの半数を誇る川上産業株式会社。

社長の思い付きではじめたこの看板は、1か所だけ・内容もシンプルにという方法が功を奏して、各種メディアにも取り上げられています。

平塚市内はこのほかにも、東急建設が新幹線から目立つようにとカラフルに塗ったと言われている日向岡分譲地など、条例による景観規制もあって全盛期ほどではないものの、個性的なものが多く存在します。

今回紹介したポイントまとめ

Googleマイマップにて、今回ご紹介したおすすめポイント(広告看板以外)をまとめた地図を作成しました!

色別で海側(3人掛けA席)・山側(2人がけE席)で分けていますので、お出かけの際にご活用ください!

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