【箱根登山鉄道】復旧大幅前進!箱根湯本〜大平台で試運転開始・7月運転再開へ

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2019年の台風19号による路盤流失などの深刻な被害により、長期間に渡り営業運転休止が続いている箱根登山鉄道。

営業運転再開に向けた工事が進められてきましたが、5月11日より麓側の箱根湯本駅〜大平台駅付近にて試運転が開始されました。

台風19号による深刻な被害

箱根登山鉄道では、2019年の台風19号による被害により、発生から半年経った現在も箱根湯本以西の区間でで長期運休が続いています。

線路内に大量の岩石・土砂の流入や倒木、橋桁の流失などの甚大な被害を受けています。

関東一円に被害が出た台風でしたが、特に山岳路線である箱根登山鉄道の被害は大きく、1年程度掛かる見通しが当初発表されており、地元・ファンに驚きと悲しみが広がりました。

特に台風が通過して数日経ってマスコミ各社の取材により被害状況が公開され、宙ぶらりんとなってしまった線路や枕木・土砂で埋まってしまった区間など

元々“登山鉄道”として箱根峠を急勾配で登り降りする路線です。

再度崩れる可能性の高い区間にはその対策も施す必要があること、沿線道路も被災していたこと、経路が重なる国道1号線や路地と道路沿いになっていない区間が多く、復旧作業にトラック・トレーラー・クレーンなどを搬入するだけでも難しいことなど、一筋縄にはいかない障壁が複数ありました。

7月下旬の再開へ!秋頃の再開計画から大幅な前倒し

当初の運転再開見通しとして、2019年11月時点での復旧見通しとして、2020年秋ごろと公表されていました。

沿線住民の理解により工事の施工時間を最大限まで確保できたことや、冬季の冷え込みが厳しい箱根も例年よりは暖かったことで、降雪・凍結などの支障が少なかったことなどが背景とのこと。

夏休みに運行を間に合わせるべく尽力された関係者各位の熱意を感じさせられます。

今回の試運転では、箱根湯本駅〜塔ノ沢駅〜出山信号場〜大平台駅の手前より開始されています。

公式発表では特別ダイヤによる試運転が日中に30分に1本程度とされています。

初日となった11日には、10時前に一番列車がスタートしてから4時前まで3両2編成が行き交う形で実施されていた模様です。3両すべてのパンタグラフが上昇していることや、そもそも試運転の表示も滅多に見られないため新鮮です。

このご時世ゆえに人通りもまばらな箱根ですが、登山鉄道特有のモーター音が聞こえてくると多くの方が目を向けていました。サムネイル写真もこのポイントの先にあるお宿さんの仲居さんが横で撮影されており、地元にとって嬉しいニュースであることを改めて感じさせられます。

既に昨年秋からの台風被害に加えて昨今の自粛状勢。箱根エリアは泣きっ面に蜂状態となっています。営業運転再開となる夏には失った観光需要が回復傾向になることを願って止みません。

ファンとしては、今年は箱根登山鉄道の人気の時期である紫陽花シーズンにこそ立ち会えない分、最近風祭に保存されたモハ1形107号ともども、営業運転再開時にはぜひ足を運びたいところですね。

独特な代替輸送も見納めに

この箱根登山鉄道の代替輸送では、定期路線バスと代行バスを組み合わせた複雑な運転体系が組まれています。

1年近い運行休止期間中に箱根登山ケーブルカーの工事運休が加わって更に系統が増えていたほか、最近では外出自粛要請に伴う減便、塔ノ沢駅バス停への路線バス停車開始など、毎週のように細かな変更が実施されています。

バスのファンにも大きく注目された鉄道代行輸送。複数の事業者のバスが担当、代行バスとしてもかなりの長期戦となりましたが、いよいよ終わりが近づいてきました。

【路線バス】箱根湯本〜大平台〜宮ノ下 桃源台線

通常時運行あり
一般利用可能
代行利用可能
駅以外のバス停停車・代行利用では利用不可
経由しない駅塔ノ沢(〜4/24) 小涌谷 彫刻の森 強羅
運行本数朝〜日中 2本/時程度

従来からの定期路線バスに振替乗車となる関係で、途中の塔ノ沢駅は経由しませんでしたが、4月25日より塔ノ沢バス停が塔ノ沢駅の振替乗車の対象となっています。

ただし、国道138号線にある従来のバス停の利用となるため、駅から徒歩5〜6分程度の距離があります。

【路線バス】箱根湯本〜大平台〜宮ノ下〜小涌谷 箱根町線

通常時運行あり
一般利用可能
代行利用可能
駅以外のバス停停車・代行利用では利用不可
経由しない駅塔ノ沢(〜4/24)・強羅
(彫刻の森:徒歩5分“二の平入口”利用)
運行本数朝〜日中 2本/時程度

こちらの箱根町線は強羅方面に入らず、そのまま国道1号線を経由して芦ノ湖の南側・箱根町まで運行する定期路線バスです。

【路線バス】臨時バス

通常時運行なし
一般利用可能
代行利用可能
駅以外のバス停通過
停車・代行利用では利用不可(〜3/31)
経由しない駅塔ノ沢(〜4/24)
運行本数朝〜日中 2本/時程度

路線バスではあるものの、定期便は元々なかった系統を臨時で運行しています。

3月31日までは駅以外のバス停にも停車したものの、4月1日より臨時バスは駅最寄りバス停も通過へ。定期の路線バス同様に途中の塔ノ沢駅は経由しませんでしたが、4月25日より4月25日より塔ノ沢バス停が振替乗車の対象となっています。

外出自粛要請に伴って1時間に1本に一旦減らされたものの、5月11日から再度1時間に2本体制となります。

停車バス停変更なども相まって、毎週のようにダイヤが変わるという混沌とした状態です。

【代行バス】全駅停車

通常時運行なし
一般利用不可能
代行利用可能
駅以外のバス停通過
経由しない駅なし
運行本数朝夕中心 1〜2本/時

通常の路線バス・臨時の路線バスの補完を兼ねた設定となっており、朝夕時間帯以外は日中1往復となっています。

途中バス停通過・塔ノ沢にも停車と趣旨が分けられていたものの、4月1日と4月25日の臨時バス側のダイヤ変更により停車・通過が統一されました。

しかしながら、一般利用の可否の違いが残っているためか、あくまで別扱いとなっています。

【代行バス】箱根湯本〜強羅直行

通常時運行なし
一般利用不可能
代行利用可能
駅以外のバス停通過
経由しない駅塔ノ沢 大平台 宮ノ下 小涌谷
下り一部を除き 彫刻の森
運行本数日中中心 1〜2本/時

時間がかかることを見越してか、直行タイプの代行バスも引き続き運行されています。

ただし、日中時間帯の便については下りの降車に限り彫刻の森駅を利用出来るようになっています。

運行終了【代行バス】登山鉄道+ケーブルカー代行

箱根登山鉄道では、2019年12月3日から2020年3月19日までの間、箱根登山ケーブルカーの設備・車両の更新が行われることとなっていました。

箱根登山鉄道の台風被害と、元々予定されていた箱根登山ケーブルカーの設備更新に伴う長期運休が重なったため、強羅も通過することで早雲山へ直行するバスが設定されていました。

このほかケーブルカー単体の強羅〜早雲山代行バスもありましたが、どちらも3月20日の運行再開・新型車両デビューで運行終了となっています。

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コメント

  1. 小松 正和 より:

    冒頭の説明に、全線で長期運休とありますが、小田原~箱根湯本も箱根登山鉄道の路線であるので、誤りであると思います。