【阪急】神戸本線・伊丹線が開通100周年!オリジナルヘッドマーク掲出

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2020年、阪急神戸本線と伊丹線は開通100周年を迎えました。阪急電鉄では一部車両への100周年記念ヘッドマークの掲出や記念商品の販売を行っています。

開通100周年を迎えた阪急神戸本線と伊丹線

阪急神戸本線は大阪梅田~神戸三宮間を結ぶ全長32.3キロ、伊丹線は神戸本線の塚口駅と伊丹駅を結ぶ全長3.1キロの路線です。今から100年前の1920年に神戸本線(十三~上筒井)と伊丹線(塚口~伊丹)が開通しました。

開業当初の神戸寄りの終着駅は現在の王子公園駅周辺にあった上筒井駅(当時は神戸駅)でした。上筒井駅では神戸の中心地、三宮方面へ向かう神戸市電と接続していました。1936年に三宮乗り入れが実現し、1940年に上筒井駅が廃止されました。

神戸本線は開業当初から最高時速110キロ、制限速度があるところは2箇所しかありませんでした。開業当時の阪急電鉄の社長、小林一三氏による宣伝文句「綺麗で、早うて、がらあきで、眺めの素敵によい涼しい電車」は今でも沿線住民によって語り継がれています。

ところで、神戸本線は伊丹の中心部を通る予定でしたが、少しでも阪神間を速く結ぶために、現在の塚口ルートになりました。

この計画変更に反発した伊丹住民の足を確保するために伊丹線は神戸本線と同時に開業しました。1921年に稲野駅、1935年に新伊丹駅が開業。1968年に伊丹駅は高架化されました。

オリジナルヘッドマークがたくさん

阪急電鉄では7月10日から神戸本線と伊丹線を走る一部の編成にオリジナルヘッドマークを掲出しています。神戸本線では1000系1017Fと9000系9000Fで同一デザインのオリジナルヘッドマークが見られます。

神戸方1117号・9100号には神戸本線から見られる六甲山系と開通当初の社章がデザインされています。大阪市・京都市・神戸市の市章を組み合わせた社章は1992年まで使われていました。

一方、大阪方1017号・9000号には開通当初の神戸本線を走っていた51形が大きく描かれています。51形は神戸本線開通と同じく1920年にデビューし、本格的な高速電車として活躍しました。その後、各種改造がなされ、1956年に全廃されています。

伊丹線は6000系6012Fに神戸本線とは異なるヘッドマークが掲出されています。塚口方6012号には開業当初に活躍した47形が描かれています。47形は阪急電鉄のオリジナル車両ではなく、成田電気軌道の譲渡車です。阪急での活躍は短く、1930年代には休車となっています。

伊丹方6162号には神戸本線と同じく山が描かれていますが、神戸本線よりも高さは低いです。伊丹市から六甲山系は離れているため、伊丹市街地と山との距離感をヘッドマークに反映させたと思います。

ファミリアとのコラボヘッドマークも

阪急電鉄では1950年に神戸で創業し、多くの人々に親しまれているベビー・子ども関連ブランド「ファミリア」とコラボレーションしたヘッドマークも掲出しています。こちらのヘッドマークも神戸本線開通100周年関連のものです。

デザインはファミリアのキャラクターであるファミちゃんとリアちゃん、その仲間たちが乗った7000系と8000系が神戸の街をバックに描かれています。よく見ると8000系には現在では見られないHマークがあります! 

ファミリアとのコラボヘッドマークの掲出期間は8月31日まで。掲出車両は神戸本線7000系7021F・8000系8002Fと伊丹線6000系6008Fです。ちなみに筆者が撮影した編成は7000系7021Fでした。

オリジナルグッズの販売も

ヘッドマークの掲出だけでなくオリジナルグッズの販売も行っています。オリジナルグッズと価格は以下のとおりです。

・ヘッドマークデザイン缶バッジ(4種類) 各300円(税込)

・阪神急行電鉄社章合皮キーホルダー 800円(税込)

・ヘッドマークデザイン 丸型ポストカードセット(4枚組) 1,000円(税込)

販売場所はWEB通販サイト「鉄道甲子園オンラインショップ」のみです。数には限りがあるようなので、ご購入はお早めに。

新型コロナウイルスの影響からか、開通100周年関連の屋外イベントは開催されない模様です。ヘッドマークの写真撮影の際には密にならないようにしましょう。

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コメント

  1. kamatari1983 より:

    『伊丹駅も伊丹市のはずれにありました。1968年に伊丹市中心地への乗り入れを果たしました。』とありますが誤りですので指摘させていただきます。
    1968年までの旧駅は、現在の中央4丁目交差点の南側にあり伊丹市中心部でした。
    当時の市役所、警察署、郵便局、主要金融機関、主要な商業施設、伝統産業の酒蔵が徒歩5分程度の圏内にありました。現在駅がある場所(旧駅から200m程北西)は中心部から西にはずれたところで、1968年に駅が移転、その後新駅周辺に新たなショッピングセンターをはじめとするビル群、金融機関の店舗移転などがあり、中心部が西方向広がる形で、現在の阪急伊丹駅周辺の街並みが形成されていきました。(大震災後、少し変化がありましたが)

    『伊丹市のはずれ』とあるのは、元の神戸本線の計画ルートのことと察します。
     1980年に阪急電鉄が発行した『阪急電車駅めぐり』に『伊丹町の南端を通って門戸』の記載があります。