【関西私鉄】阪神&近鉄土休日の快速急行8連化! 3月14日ダイヤ改正

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全国各地でダイヤ改正の話題が絶えませんが、関西私鉄においても3月14日にダイヤ改正が行われます。

今回の関西私鉄各社のダイヤ改正の目玉は阪神~近鉄直通「快速急行」の8連化(土休日)ではないでしょうか。

大手私鉄以外のダイヤ改正についても、注目度の高い路線を中心に解説します。

芦屋駅通過! 阪神~近鉄直通「快速急行」の8連化

阪神線と近鉄線を直通運転している「快速急行」が、土休日に限り8両編成になります(一部列車を除く)。8連化に伴い、尼崎駅での連結解放作業を取りやめます。また、「快速急行」停車駅である芦屋駅は駅両端が踏切道のためホームの延伸が困難であることから、土休日に限り終日通過となります。

尼崎駅の開放作業取りやめ等により、所要時間も短縮されます。最速列車の神戸三宮~近鉄奈良間の所要時間は79分から76分になり、阪神線~近鉄線間の移動がより快適なものに。また「快速急行」の運行時間帯も拡大されます。

平日の昼間時間帯においては「快速急行」を阪急今津線の接続駅である今津駅に停車させます。これにより、阪急沿線から難波、奈良方面へのアクセスも改善されます。

「快速急行」以外では平日朝ラッシュ時の種別変更がポイントです。平日朝ラッシュ時間帯に運行されている西宮発大阪梅田行き「急行」を青木駅始発にした上で「区間急行」に変更します。「急行」「区間急行」の停車駅は以下のとおりです。

大阪梅田方面 平日の停車駅(3月14日ダイヤ改正後)

急行(西宮→梅田):今津、甲子園、武庫川、尼崎、野田

区間急行(青木→梅田):芦屋、西宮、今津、甲子園、鳴尾・武庫川女子大前、武庫川、尼崎、千船、野田、福島

「S特急」が増える山陽電気鉄道のダイヤ改正 

神戸と姫路を結ぶ山陽電鉄でもダイヤ改正が行われます。今回のダイヤ改正のポイントは平日朝ラッシュ時間帯に下り(姫路方面)の「S特急」が増発されること。しかも、この「S特急」は途中の駅で種別変更を行います。

平日朝ラッシュ時間帯に、霞ヶ丘発高砂行き「S特急」を3本新設します。この「S特急」は東須磨始発「普通」を霞ヶ丘駅で種別変更させたもの。つまり、東須磨~霞ヶ丘間は「普通」、霞ヶ丘~高砂は「S特急」として運行されます。「S特急」は平日夕ラッシュ時にも上り1本(神戸三宮方面)が新設されます。その他にも、一部時間帯の「S特急」の停車駅変更や網干線の列車増発が実施されます。

増発か減便が実に悩ましい・・・神戸電鉄のダイヤ改正 

神戸の中心地と神戸市北区、西区、三木市、小野市、三田市を結ぶ神戸電鉄にとっては苦労がにじみ出るダイヤ改正となりました。ポイントは廃線が噂されている粟生線(鈴蘭台~粟生)のダイヤ改正です。

粟生線では輸送実態に合わせて列車本数の削減を行ってきました。今回のダイヤ改正では昼間時間帯の一部区間において増発します。

粟生線の9時台の新開地発志染行き「普通」を小野行きに、11時台の志染発新開地行き「準急」を小野発に変更し、志染~小野間で上下各1本を増発します。

また、粟生線の昼間時間帯(10時~13時台 下り、12時~15時台 上り)に、志染~三木間で上下各4本を増発します。これにより、昼間時間帯の志染~三木間の運行間隔は60分から30分に改善されます。

一見すると、乗客増による増発に思えますが、志染~三木間の運行間隔の改善は三木市からの要望を受けたもの。神戸電鉄としては増発列車の利用実態を注意深く観察するのではないでしょうか。増発とは反対にこのダイヤ改正では朝ラッシュ時間帯後の西鈴蘭台~志染間の運転間隔を15分から30分にしています。有馬・三田線では平日朝ラッシュ時間帯において、一部列車の種別変更や「急行」の花山駅停車などが実施されます。

谷町線の増発がうれしい、Osaka Metroのダイヤ改正 

Osaka Metro(大阪メトロ)では3月14日に谷町線のダイヤ改正を行います。改正される時間帯は平日の昼間時間帯と土休日の昼間時間帯と夜間時間帯です。大日~八尾南間の列車本数を増やすことにより、同区間の運転間隔を7分30秒から6分に短縮します。また、平日の夜間時間帯も便利に。都島~文の里の折り返し列車を大日~八尾南間にします。

谷町線はOsaka Metroの路線の中で最も距離が長く、一日平均輸送人員が50万人を超えているにも関わらず、一日平均輸送人員が少ない四つ橋線よりも、昼間時間帯の運転間隔があいていました。この改正により、谷町線がより便利になります。

「ひのとり」デビュー以外は小規模な近鉄のダイヤ改正

近鉄は3月14日に80000系「ひのとり」をデビューさせますが、それ以外は小規模なダイヤ改正となっています。「ひのとり」デビュー以外で気になる点は大阪~伊勢、名古屋~伊勢間の一部特急列車の区間短縮です。伊勢方面へ特急でお出かけする際は十分にご注意を。

このように3月14日のダイヤ改正は関西私鉄では比較的小規模な内容となっています。ただし、3月14日を境にして、ひっそりと引退する車両があるかもしれません。引退が噂されている車両は3月13日までに撮影を済ませておくことをおすすめします。

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