【流浪の民】中央総武→常磐→武蔵野へ?マト118編成が長野総合車両センターへ

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中央線・総武線各駅停車として登場し、上野東京ライン開業とともに常磐線快速電車に転用されたE231系マト118編成。

常磐線での活躍が馴染んできたところですが、2020年8月17日に長野総合車両センターへ回送されています。

同編成は武蔵野線へ更に転用される可能性が高い状態となっています。

中央・総武線の世代交代

中央線・総武線各駅停車では、山手線から転入してきたE231系500番台により、在来の209系500番台全編成・E231系0番台のほとんどの編成を武蔵野線・八高線に転出する動きが続いていました。

このほか、山手線運用減・E235系先行量産車投入により先行して転入してきたA520編成・A540編成により、B20〜B22編成は先に運用を離脱。6扉車を外した組み替えにより常磐線快速電車へ10両2編成が転出しました。

同じE231系0番台ながら、両路線では連結器周辺や車内案内表示器、車外スピーカー準備工事の有無など目立つ差異が多く、常磐線のファンから人気の車両となっていました。

ドアエンジン更新が先行施工

常磐線の電車として、生え抜き車両と同様に機器更新工事を受けたマト118,119編成。

2020年夏の短期間の運用離脱にて、マト118編成のうち4号車・9号車を除く8両がドアエンジン更新を受けたことが明らかになっています(両編成は機器更新時には未施工)。

将来的な武蔵野線転用が濃厚となった矢先の長野総合車両センターへの回送となり、今回の入場回送はカラーリングの変更などの転用改造となる可能性が非常に高い状態です。

なお、通常の転用改造自体は長野総合車両センターではなく東京や大宮などの都心部の拠点でも施工が可能ですが、余剰となる付随車2両の廃車回送の手間が生じます(ただし東京はごく少数の車両解体実績あり)。

電気指令式空気ブレーキへの変換・機器動作などの関係で、機関車牽引の場合でもE231系の中間車単体での配給輸送は実施されず、先頭付随車・中間電動車を伴走させる形態となります。

E231系0番台松戸車は、機器更新工事を長野総合車両センターで実施した経歴がありますので、今回もそれに倣って長野への自走回送が選択された……と考えれば辻褄は合いそうです。

常磐線の運用数が気になるが……

さて、一方の常磐線快速電車ですが、このマト118編成・マト119編成の登場経緯が上野東京ライン開業に合わせた運用増加となっていました。

今回1編成が捻出される格好となりそうですが、武蔵野線の運用数を単純に考えればもう1編成欲しいところです。妥当な動きはマト119編成の転用でしょうか。

しかしながら、機器更新工事が完了したことで1編成は予備車削減で捻出可能だったとしても、もう1編成となるとハードルが上がります。

特にマト119編成は線路モニタリング装置設置車両ですので、これを他の編成に移設する手間も発生します。

常磐線各駅停車のE233系2000番台が1編成増で209系1000番台2編成相当を置き換えたように、何らかの更なる車両の動きが発生しそうです。

適当な代替車両が考えにくいため、もう1編成は他線区から捻出……と推測する見方もあります。

常磐線快速電車から捻出する場合は、直流車であるE231系の運用を上野駅以北に戻し、取手駅以北から直通するE531系の直通列車を増加させる……などの動きが考えられます。

E531系は機器更新が始まったばかりですぐの運用増加は考えにくく、この場合は基本編成の更なる増備が必要となりそうです。

数年来ファンの間で様々な憶測が飛び交った武蔵野線205系の代替車両確保。

答え合わせの時期が近づいてきましたが、今回のマト118編成の出場形態を含め、今後の動向が気になるところです。

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画像元紹介

今回のお写真は、フォロワーのあるふぉ様から許可を頂いて掲載しています。

コメント

  1. かっこー より:

    編成としては京葉線で活躍している209系500番台(ケヨ34編成)が妥当なのでは無いでしょうか。
    今月新造されたトタT71編成を京葉線に転属させて、余剰となった209系500番台を武蔵野線用に改造すればいいと思います。