
2020年3月13日に「スーパービュー踊り子号」の使命を終えた251系。
先月RE-3編成が長野総合車両センターへ廃車配給されていましたが、本日はRE-2編成が所属基地である大宮総合車両センター東大宮センターから長野総合車両センターへ配給輸送されています。
前回に引き続き、涙雨のなかゆっくりと旅立ちました。
伊豆急行線を最後に走行した編成
今回輸送されたRE-2編成ですが、3月13日のおはようライナー新宿26号・スーパービュー踊り子3号を以って営業運転を終了した編成です。
通常は伊豆急下田駅で一泊する運用が組まれていましたが、運用終了に伴い、臨時のスーパービュー踊り子14号のダイヤを活用して国府津車両センターへ回送されていました。
定期最終列車となったRE-1編成・スーパービュー踊り子10号が大きく注目されたものの、最後に伊豆急行線を走行したのはこのRE-2編成となりました。
ダイヤ改正以降は一旦東大宮センターへ戻ったもののすぐに再疎開。4月23日に東大宮へ返却されていました。
末期は外板の痛みが酷かった251系でしたが、このRE-2編成が重要部検査以上を最後に施工した編成となり、比較的コンディションが良い状態での廃車となります。

相棒と一瞬の再会
251系は1990年春に落成しましたが、1992年までの2年間は2編成体制で運用されていました。
現在のサフィール踊り子号同様にCM放映など大々的に宣伝したフラッグシップとしての登場ですが、現在のような定期+臨時体制ではなく、定期2運用で毎週水曜日は1運用を185系踊り子号で設定した点が特徴的でしょうか。
その時代を知るのは1次車に分類されるRE-1編成・RE-2編成で、RE-3,4編成に比べて2年の経年差がありました。
外観の違いとしてはワイパー形状の違いが有名ですが、内装では展望席と乗務員室の仕切りに金属のフレームがあるのも1次車特有でした。
先述のように3月13日の運用離脱時にはRE-2編成は伊豆急下田駅から国府津車両センターへ直接回送。
翌3月14日にはスーパービュー踊り子10号で最後となったRE-1編成が川越車両センターへ疎開していました。
RE-3編成が旅立った翌日の4月23日にRE-2編成が、そして5月18日にRE-1編成がそれぞれ東大宮センターへ返却されており、引退以来の再会を果たした矢先の出来事となりました。
3月13日の伊豆急下田駅以来の再会となりますが、検査期限に余裕があるRE-2編成が先に旅立つこととなりました。

先に回送されたRE-3編成は既に解体が進行中
今回で2編成目の輸送となり、残されたのはトップナンバーのRE-1編成と、依然として国府津車両センターに留置されているRE-4編成です。
新型コロナウイルスも少し落ち着いてきたので何らかのイベント……と言いたいところですが、さすがに難しいでしょうか。
一方、先月輸送が実施されているRE-3編成ですが、最近解体作業が開始されています。
現在は1号車の解体が終わり、2号車から4号車が解体線で確認出来る状態です。
最近だとスーパーあずさ号で活躍していたE351系が使命を終えて大量に並んでいる姿が印象的でしたが、251系は他に解体する電車も少ないからか、順次解体が進められることとなりそうです。
参考:田町電車区251系RE-1,2編成デビュー時の運用
運用①
列車名 | 始発駅 | 時刻 | 終着駅 | 時刻 |
スーパービュー踊り子51号 | 新宿 | 8:30 | 伊豆急下田 | 11:06 |
スーパービュー踊り子2号 | 伊豆急下田 | 11:19 | 東京 | 13:45 |
スーパービュー踊り子1号 | 東京 | 14:00 | 伊豆急下田 | 16:36 |
スーパービュー踊り子54号 | 伊豆急下田 | 17:38 | 新宿 | 20:16 |
運用② (水曜日運休・同時刻の踊り子号)
列車名 | 始発駅 | 時刻 | 終着駅 | 時刻 |
スーパービュー踊り子53号 | 池袋 | 9:29 | 伊豆急下田 | 12:10 |
スーパービュー踊り子52号 | 伊豆急下田 | 13:36 | 池袋 | 16:28 |
コメント