【小湊鐵道甲種】キハ40-2021,2026が千葉貨物へ甲種輸送・陸路で五井へ

スポンサーリンク

以前より大きな注目を集めていたJR東日本只見線から小湊鐵道へのキハ40形譲渡。

2020年5月18日18時、JR貨物のEH500形電気機関車の牽引で、新天地へと”再出発”しました。

貨物列車としての輸送は千葉貨物駅(蘇我駅から千葉臨海鉄道)となっており、同所から上総山田駅までは陸路での輸送がされています(五井駅は線路がつながっていないため)。

譲渡車両は東北で活躍した2両

今回譲渡されるキハ40形は、2021・2026の2両です。2両とも2020年3月のダイヤ改正まで只見線で活躍していました。

生い立ちの違いから、車体側面窓下に方向幕があるかないかという外観上の違いが目立つところでしょうか。

只見線の風光明媚な風景と合致する緑色・黄緑色のカラーリングが人気ですが、この塗装はあくまで東北地域標準色として登場したものです。

只見線車両の所属基地の郡山総合車両センター会津若松派出所のほか、小牛田運輸区でも採用されていました。

キハ58系列など国鉄型気動車の様々な車両で使用されており、東北の鉄道ファンの方なら見慣れた装いです。運用範囲も広かったので、多くの方の思い出になっている車両かと思います。

この2両は只見線の生え抜きではなく、冷房化改造を施工済みだったことが買われて転入してきたグループです。

最終的には全車両置き換え?

今回の甲種輸送は2両のみとなっており、他の只見線車両の解体も郡山総合車両センターで進められてきたこと・新潟地区で活躍していた同形式は海外譲渡となったことから、とりあえずはこの2両のみの導入となりそうです。

小湊鐡道のファンからは非冷房車2両(1両は既に長期休車)の代替に留まるのではないかと推測する声も大きいです。

一方で、中長期的に見ると、還暦が近いキハ200形をいつまでも使用するとも考えにくいところですので、来年度以降の他線区配属車両を導入する可能性は充分考えられます。

運用上の課題としては、在来車も国鉄キハ20系列ベースですので連結も可能なようですが、2両に留まった場合は重量のあるキハ40形に運用制限が発生するかもしれません。

ひとまずは未だキハ40形についての公式発表がありませんので、同社からの発表に記されているかどうかがヒントとなりそうです。

小湊鐵道でのカラーリングは?

小湊鐵道は以前より昔ながらの車両・風景を売りにしており、関東ではキハ40系列が運用を失って久しいですので注目度も抜群です。

現在の東北地域標準色は運用離脱後もそのままとなっていますので、小湊鐡道側の入線整備で塗装が変更される可能性も充分に考えられます

在来車である小湊鐵道のキハ200形は、国鉄一般色に近い塗装が施されています。

この塗装に改められるのか、現在の塗装のまま使用するのか。はたまた2両は異なる装いとされるのか。

キハ40系列は北海道から四国・九州まで幅広く運用された実績があり、既に様々な塗装が実現しています。

いずれにせよ乗車・撮影して楽しい車両となることは確実ですので、今後の動向に注目したいですね。

甲種輸送は大人気の2101号機が登板

今回の甲種輸送では、郡山駅から宇都宮貨物ターミナルまでEH500-43号機が使用された後、同所から蘇我駅まではEF65 2101号機が登板しました。

このEF65 2101号機は1101号機として国鉄時代に名門・東京機関区に配属。国鉄分割民営化後はJR東日本に継承されましたが、ブルートレインの衰退で1116号機とともにJR貨物へ譲渡されています。

その後1101号機は機器更新とともに貨物更新色へ変更・1116号機はそのままの姿で活躍していましたが、世代交代が進んだため更新機だった1101号機のみが残存しています。

2101号機への改番後も注目度はイマイチでしたが、原色復元時にJR東日本時代同様のクリーム色のプレートとなり、一気にファン人気の熱い機関車に返り咲くこととなりました。

今回の甲種輸送では、新旧JR東日本の譲渡車両がタッグを組む編成となりました。牽引機ともどももうしばらくはその雄姿を拝むことが出来そうです。

関連記事はこちら

コメント