相鉄では12000系に続き、20000系10両編成の増備が続けられています。
在来車両についてもYOKOHAMA NAVYBLUEへのリニューアルが進められており、10000系では走行機器類を中心とする機器更新とともに大掛かりなものとなっています。
1編成目となる10701×10(いわゆる10701F)に続き、10702×10(10702F)もJR東日本・長野総合車両センターへ入場のため甲種輸送が行われています。
リニューアルをした1編成目は依然運用に入らず
相模鉄道の10000系は、10両3編成(末尾1,2,8)と8両5編成(末尾3〜7)が活躍しています。
このうちトップナンバーとなる10701×10については、2019年9月にJR東日本長野総合車両センターへ入場、走行機器類を中心とする機器更新工事を行なって2020年に出場したのち、相鉄のかしわ台車両センターにて外観塗装などの追加改造を終えています(過去記事)。
出場後に試運転が複数日程で実施されていますが、それ以降は休車措置が続いており、記事公開日時点では営業運転には未だ投入されていません。
相鉄では現在、2022年度の相鉄・東急新横浜線開業と都心方面への直通運転に向け、2020年度は20000系の増備が再開されています。7月の20102×10の搬入(過去記事)から急ピッチで進められ、既に20105×10までの4編成がかしわ台へ到着しています。
彼らの営業運転開始・置き換え予定車両の淘汰を優先して作業しているものと推測できますが、ファンとしては早くデビューして似た顔となった11000系との離合・新旧10000系の離合など新しい風景を見てみたいところです。
2編成目は長野でYNB化?
前回の10701×10の各改造では、JR形式で数多く実績がある機器更新工事をJR東日本長野総合車両センターへ委託した一方で、ステンレス車両への外板塗装という特殊な改造は自社にて施工する体制が組まれました(ステンレス車両の塗装は難易度が高いと言われています)。
今回も同様の分業が実施されると考えるのが自然ですが、今回は長野で塗装まで行うのではないか?と言う見方もあります。
これは、長野総合車両センターでは除籍されたE257系0番台付属編成を活用し、濃青色の塗装試験が実施されている姿が目撃されていることがあります。
塗装試験は特殊な塗装を実施する前に実施される傾向があり、かつてはE257系2000番台の“ペニンシュラブルー”の塗装試験が廃車体を使用して行われていました。
“黒塗り”となったE257系の本塗装対象として考えられるのは色合い・施工場所からも相鉄10000系くらいしか思い当たらず、これは他の総合車両センターで実施されていないことからも可能性は高そうです。
貨物列車での輸送とはいえ、12000系・20000系の輸送、そして前回の輸送では見られなかった中央本線とYOKOHAMA NAVYBLUEの組み合わせが実現するかもしれません。
入場風景は前回同様となりましたが、出場形態がどのようなものとなるかに期待したいですね。
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