【251系また故障】スーパービュー踊り子185系で代走!駅・車内対応は?

スポンサーリンク

2019年3月4日、新宿駅発伊豆急下田駅行きのスーパービュー踊り子3号が185系波動用編成であるOM03+B7編成モノクラスにて運行されました。

更に、代わりに3月5日に臨時回送で送り込まれた2号でも故障が発生、続きとなる7,10号も185系A5編成で代走しています。

ここ数年、特殊な設備の多さや塩害などの様々な原因により代走が頻発するスーパービュー踊り子号。

差額返金があるのか、駅や車内での座席の変更はどうしているのかなどをまとめました。

251系の故障頻発の詳細など、251系についてはこちらの記事にて詳しく触れています。

そもそも代走は想定済!?

ここ数年頻発しているように思われる251系の代走運転ですが、そもそも251系は4編成配置・平日3運用・休日4運用というギリギリの設定です。

そのため、全般検査などの大規模検査時は土休日の臨時列車であるスーパービュー踊り子1,4号を185系で運転する踊り子151,154号として運転しています。

それだけで済めば構わないのですが、検査期間以外についても各編成月に1度ずつ検査日があるほか、国府津・下田と外泊をして帰ってくる運用のため、平日に突発的な車両故障が起きてもすぐに予備編成が出せるとは限りません。

そこで、185系A編成を踊り子号の共通予備編成としており、251系故障時には185系で代走するという想定が運転開始当初から行われています。

代走時の車内対応

185系では4,5号車にあるグリーン車ですが、展望を重視した251系では1,2号車となっています。

このため、座席の変更が発生しています。

また、通常は車掌1名・アテンダント5名という体制のこの列車では、18か所あるドアでの検札は出来ないため、車掌1~2名(予備がいれば増員)・アテンダント3名程度(検札・放送などの委託業務減少のため減員)という体制に変更されます。

251系10両→185系A編成10両での代走時の移席対応

1,2号車グリーン車→4,5号車グリーン車の同一席番

個室利用客→5号車の10番以降

4,5号車普通車指定席→1,2号車の同一席番

251系10両→185系波動用10両(モノクラス)での移席対応

号車の変更はなし

個室利用客→2号車の10番以降

代走時の駅の対応

JR各駅:ホーム上に案内係を大量動員

乗車後の混乱を最小限にするべく、JRの各停車駅では駅係員・助役クラスなどが総出で案内をします。

特にA編成代走の際には号車を跨ぐ変更が出るためやむなしでしょう。

駅係員が多くいる東京駅だと、20人近く動員された例もある一方で、品川駅や武蔵小杉駅などの中規模の停車駅だとギリギリの対応となっています。

伊豆急各駅:有人改札を生かした旅客案内

伊豆急各駅では、車種の変更の案内を駅構内放送(下田駅)や改札口などで行っています。

有人改札・列車ごとの改札のため、知らない旅客がホームに居るという状況が起きないためこの対応で済むという、有人改札ならではの特徴を生かしています。

駅窓口・有人改札

A特急料金からB特急料金に少額ながら差額返金が行われます。

また、今回のようなモノクラス編成での代走の場合は、グリーン券部分が全額返金となります。

251系使用の他の便への振り替えやこれに伴う旅行中止など、規則の範囲を超える対応は都度現場判断となっているようです。

過去の突発代走履歴:E259系で実施の例も

運転日代走列車故障代走編成備考
2015年1月8日3007M-3060MNe005編成E259系使用・「特急」表示
2016年2月25日3007M-3060MRE-2A8編成3002Mにて人身事故のための代走
2016年5月27日3007M-3060MA6編成=
2016年11月19日8061M-8004MA6編成前面「特急」表示


2017年7月23日3005M-3008MA3編成9037M-9038M
185系A編成→OM03編成に変更
2018年4月30日3005M-3008MRE-3A7編成9056M
A編成→B5+C7編成に変更
2019年3月4日3063MRE-3OM03+B7編成波動用編成使用は初
側面「臨時特急
2019年3月5日3007M-3060MRE-1A5編成前日の故障編成代替で送込の
RE-1編成が3002Mで故障
前面「特急」側面「臨時特急

特記なしのものは前面踊り子号絵幕・側面「特急踊り子号」表示です。

全般検査等の臨時便(8061/8161M,8004M)で発生している計画的な代走については割愛しています。

資料などで把握できたもののみ掲載していますので、情報や資料などございましたらコメント欄にてお願いします。

同様の事象は他線区・他社でも

JR東日本管内では、日光・きぬがわ号やスーパーあずさ号などで、他社では特急はくたか号・北越号などで実施された経歴があります。

はくたか号の489系代走、スーパーあずさ号のE257系代走は列車遅延前提ですが、踊り子号系統の場合は185系の全力疾走で特に遅延幅の増加は考慮しないで済む範囲のようです。

対応は都度異なる

さまざまなパターンがありますので、あくまで過去の実施例となります。

今後新たな対応例が発生した場合は記すとともに、不幸にも出くわしてしまった場合には駅係員の指示を仰ぎましょう。

動画資料集

YouTubeチャンネル【鉄道ファンの待合室資料館】にてこの列車についての動画を公開しています。チャンネル登録・コメント・評価もお願いします。

関連記事はこちら

コメント

  1. 井田外 より:

    記事の執筆いつもお疲れ様です。楽しく読ませて頂いております。さてさてコメントさせて頂きます。
    JR東は、こんなことがあるから早めに251系を廃止したいのかもしれませんね(たぶん)。後継のE267系は、251系の反省を活かしつつ共通構造にしつつも独自性をしっかり出すことになると思います。また、構造上185系より短命になりそうな予感です。

    • ときぱて より:

      井田外さま

      いつも閲覧・コメントありがとうございます。
      踊り子号系統の置き換えはもっと早く行いたかったはずです。
      東日本大震災の影響、E353系の開発遅れなどいろいろ状況はあったようで、仕方ない面もあるかと思いますが、それにしても最近の東大宮さんの塗装剥がれても放置の状況は目に余りますね。
      E261系の側面窓ガラスの構造も、言われてみれば最近の特急車両との予備品の共通化が目的にありそうですね。