京急大師線地下化で見納め【産業道路踏切】連続立体交差事業の全貌

スポンサーリンク

画像:centrair様

京急発祥の路線としてもおなじみの大師線の連続立体交差事業進展にあわせ、本日2019年(平成31年)3月3日、産業道路駅の地下化切替が実施されました。

工事の概要を改めてお伝えするとともに、工事の様子をお伝えします。

連続立体交差事業の概要

正式名称は「川崎都市計画都市高速鉄道京浜急行大師線連続立体交差事業」で、2006年(平成18年)に着手されています。

これは川崎市の「都市計画事業」の一環で行われており、片道4車線もある産業道路踏切を含めた3つの踏切道を除去することで、交通渋滞・平面交差の解消、踏切事故の防止を目的としているものです。

13年目に突入した2019年3月2日(土)の終電後、あらかじめ準備されていたトンネルに切り替えるため、既存の線路の撤去・アプローチ部の構成が行われる大規模な工事が行われました。

地下化区間工事延長:約980m(0.98km)

撤去対象となる踏切道

・東門第3踏切道

・産業道路第1踏切道

・産業道路第2踏切道

廃止となる踏切道

・東門第2踏切道

工事に伴う列車運行

切替工事当日となる2019年(平成31年)3月3日には、始発~10:00ごろまで、京急大師線全線の列車を運休としました。

実際には工事が順調に進み、9:40ごろに運行を開始したようです。

大師線全線において川崎鶴見臨港バスによる代行輸送を実施して、沿線住民・利用者の足を補っています。

切り替え区間を行く記念HM付編成/写真:鉄道愛し隊1号さま(@lovetoqLV290)

切り替え後の3月3日には、1429-編成に記念ヘッドマークも掲出されました。

見納めとなる風景・新たな風景

見納めとなった景色としては、工事の主目的でもあった産業道路踏切を渡る風景が大きく話題となりました。

片道4車線の道路を走る踏切もここならではでしたので、廃止前は多くのファンがつめかけていました。

そして、新しい産業道路駅はカーブのトンネルと直線のホームという構成で、穴守稲荷駅に似た駅構造となり、大師線らしからぬ新鮮な雰囲気です。

線形が変わった東門前駅付近の踏切ともども、撮り鉄さんにはおすすめの景色です。

切り替え工事ミニレポート

終電発車後すぐに線路閉鎖。

数百名の作業員さんが一斉に線路上に流れ込みます。

まず行なわれるのが送電の停止

その後、作業の支障となるため旧架線が撤去されます。

工事の目玉とも言えるのが、「蓋」となっていた既存の線路の撤去です。

切断されたレールとそのパネルがクレーンで吊り上げられていきます。

線路が宙を舞うこの不思議な光景は、直上で工事をしている路線ならではの工法です。

更にそのパネルを支えていた鉄骨も撤去されていきます。

何十トンもの電車と線路をがっしりと支えていた、文字通り「縁の下の力持ち」でした。

この門型鉄骨は打ち上げと言われる、ジャッキアップで既存の線路を吊り上げておく工区です。

近隣の家などがあって撤去が出来ないところで採用されるもので、東横線代官山駅付近や京王線調布駅付近でも行われた、直上工事の特徴的な工法です。

数センチのバランスの狂いも許されない作業のため、少しずつ慎重に作業が進みます。

関連記事はこちら

提供元YouTube/Twitter紹介

アイキャッチに使用した画像は、鉄道に関する様々な動画を投稿しているcentrairさんから。

YouTubeでの活動もされているので、ぜひ覗いてみては!?

チャンネルはこちらからどうぞ

当方スケジュール上、記録が出来なかった切り替え開始後の列車画像は鉄道愛し隊1号さま(@lovetoqLV290)から拝借させていただきました。

下記、元ツイートです。

(当サイトでは全て許可を得て掲載させて頂いております)

コメント

  1. どくやし より:

    えっ、貴重な情報はありがたいけど、そこで終わるの???
    一番営業列車まで見届けて欲しかった
    尻切れとんぼじゃない?
    最近記事の質が変わったというか、落ちた気がする…

    • ときぱて より:

      どくやし様

      いつもコメント閲覧ありがとうございます。
      当方スケジュール都合にて1番列車まで居れず、またすぐに記事に出来ない状況でしたので、本日加筆しております。
      よろしければどうぞご覧ください。

      サイト運営については一部記事のライターさんへの依頼をはじめたので、波が出てきたとは感じています。
      当方も試行錯誤しているところですのでご理解いただければと思います。