【品川新駅】高輪ゲートウェイに決定・名前の由来とJR東日本の思惑は?

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JR東日本・山手線の品川新駅(仮称)が「高輪ゲートウェイ」駅に決定しました。

高輪駅・芝浦駅・芝浜駅といった無難な名称が投票上位を占めるなかでのこの決定にはどういった意図・思いがあるのでしょうか。

JR東日本の再開発計画名称とのつながり

今回の駅名にある「ゲートウェイ」ですが、品川駅の旧・田町車両センターの再開発の名称である「グローバル ゲートウェイ 品川」からとられたものと思われます。

このプロジェクトは、羽田空港アクセスや2027年のリニア中央新幹線のターミナルとして今後ますます注目が集まる品川の一等地を、上野東京ライン開通などによる車庫用地削減で開発するというのが本プロジェクトの趣旨となっています。

そのなかで、2020年の東京オリンピック・パラリンピック前に暫定開業・2024年の「まちびらき」にあわせて本開業する、山手線30個目の駅として、品川新駅の開業が発表されていました

山手線の新駅開業は約半世紀前の西日暮里駅以来となることから、おおきな注目を集めています。

現在では京浜東北線南行線路が既に移設されているほか、山手線・京浜東北線北行線路とホーム部の建設も進んでおり、2020年にむけ着々と準備が進められています。

今回の品川新駅開業がこの都市開発の一環であることから、本プロジェクトの目玉である駅に名称を取り入れるのはごくごく自然な手法と言えるでしょう。

駅名には宣伝能力があるので、駅名称にゲートウェイを入れるだけで知名度の向上が図られます

古くはたまプラーザやときわ台など、その開発都市名を駅名に採用して知名度向上という手法は古くからあるもので、民鉄各社の手法をJR東日本という国鉄育ちの会社が採用しただけです。

批判の声が多いことは想定の範囲内で、その批判を含めた話題性で再開発地のブランディングを行ったのが計算されているのでしょうから、さすがはJR東日本といったところでしょう。

特に地元の商工会議所の批判の声もありますが、新規で地域の購買需要をガッツリ持っていきたいJR東日本側からすれば、あまり眼中にはなかったのでしょう。

以上の経緯から、JR東日本としては自社の再開発地の名称を入れるのは織り込み済みだったものと推測できます

もしも高輪が1位でなければ芝浦ゲートウェイ駅・芝浜ゲートウェイ駅となっていただけなのではないかと思うと、確かに駅名公募の必要性は微妙なものでした。

応募36件・130位でも「ふさわしい」とするJR東日本の考えも、ビジネス展開としては確かにそうですね、といったところでしょう。

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