【相鉄⇔埼京線】遅延・トラブル続々?準備不足の声

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相模鉄道悲願の都心直通運転が始まり、最初の平日となった月曜・火曜と懸念されていた朝ラッシュの遅延発生が発生してしまいました。

せっかく準備していた様々な対応策も虚しく、10分以上の遅延が首都圏全体に広がっています。

開業4日目の記事公開日現在の課題をお伝えします。

10分以上の慢性遅延が首都圏各地に波及!?

平日朝ラッシュでは、昨日・今日と中規模な遅延が各路線に波及しています。

品鶴線・山手貨物線を介することで、横須賀線・埼京線・高崎線・宇都宮線・東海道線・上野東京ライン・常磐線……と連鎖的に遅延が広がっている印象が否めません。

ラッシュ前後の新宿駅や横須賀線に挿入されている成田エクスプレス号・スーパービュー踊り子号といった複雑な経由をする優等列車も遅延波及範囲を拡大している印象です。

運転開始前のファン予想とは異なり、ある程度の遅延で直通を切るのかと思いきや、昨日・今日の時点では遅延幅が大きくても両社とも直通運転自体は継続しています。

上野東京ライン・湘南新宿ラインの先例を考えると、今後は直通運転を取りやめての運転整理が現実的な気もしますが、さすがに第一週から大規模な運転整理は出来なかったのでしょうか

今後の遅延時対応には課題が大きそうですね。

相模鉄道側でも詰まった直通列車が一気に押し寄せて特急が3連続で走るなど、遅延時の取り扱いについてはまだまだ手探りなようです。

西谷駅の折り返し設備の活用や、JR車の横浜駅乗り入れ(試運転実施)・相鉄在来車の羽沢横浜国大駅乗り入れ(定期回送のみ設定済)などの様々なパターンを考慮しているかと思いますので、今後に期待でしょうか。

切符関係のトラブルも……

新駅かつ両社の境界駅である羽沢横浜国大駅。

この駅は相模鉄道側が管理を担当しているため、駅係員・改札機・駅構内のサインなどは相鉄仕様のものが設置されています。

自動改札機の設定が従来の相鉄各駅をベースにしていたのか、JRの遠方駅からの切符で降りようとすると入場時刻からの時間経過により改札機が通れないというトラブルが発生しています。

また、これは相鉄・JRどちらのミスかは定かではないものの、羽沢横浜国大駅を1度通ったJRのフリーパスがそれ以降JR各駅で通れなくなってしまうというトラブルも発生しています。

神奈川の1私鉄だった相模鉄道にとって、国鉄由来の大量にある旅客営業規則の対応経験はほとんどありませんので、同駅配属の方を中心とした現場職員の苦労はしばらく続きそうです。

利用者には結構なトラブルが待っていますが、相模鉄道側としては精一杯の準備をしていたはずですので、これらのトラブルの早期解決(フリーパスの問題は3月のダイヤ改正までかかりそうですが……)に期待したいですね。

組合側からも様々な意見が……

今回の相互直通運転を担うJR東日本・相模鉄道の両社ですが、現代においても労働組合が比較的強い会社として知られています。

JR東日本では各労働組合がホームページにて会社側への申し入れを発表しており、会社境界の都合で勾配にエアセクション(死電区間)が設置されていることや、運転見合わせ時の相模鉄道側の駅員による車内貫通(車内点検)の取り扱いの違いなど、多くの課題が取り上げられています。

利用者にとって大きな不便を強いられる新宿駅5,6番線に入線する形でのスルー運転についても否定されていないため、今後の新宿駅の運用はかなり複雑なものとなりそうです。

組合資料では具体的な運転整理の方法について明言はされていませんが、新鶴見・鶴見・横浜・藤沢・茅ヶ崎といった折り返しパターン(関連記事参照)の想定に裏付けが出てきました。

組合側の指摘している課題は早速平日ダイヤで問題続出となっており、対応の甘さを指摘する声が出るのも仕方ないかもしれませんね。

新宿駅と蛇窪がボトルネックか

トラブル内容・遅延幅などは、2008年の副都心線開業直後を彷彿……それ以上とも感じる内容となっています。

今後もこのような遅延が解決しなかった場合、多くの折り返し列車を抱える新宿駅の構内配線・平面交差支障を生んでいる旧;蛇窪信号場の早期改善の声は強くなりそうです。

ファンとしてはイレギュラー対応自体も興味があるところですが、これらのトラブルの早期収束に期待して止みません。

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