【東武日光線90周年】6050系が6000系リバイバル塗装が運行開始

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東武鉄道の歴代看板特急が行き交っている東武日光線。

2019年に90周年を迎えましたが、これを記念して6050系1編成が6000系のリバイバルカラーとして登場しました。

東武日光線90年の歴史と6000系

東武日光線は1929年4月1日に部分開業・10月1日に全線開業となった東武鉄道の主要路線の1つです。

開業時点で開業していた国鉄〜JR東日本とのライバル関係が長年続いていましたが、現在は相互直通運転を行う協調関係になったことは皆様ご存知の通りです。

この日光輸送でしのぎを削っていた頃には、特急などの優等列車に5700系・1720系“DRC”(デラックスロマンスカー)といった当時かなり豪華な車両を投入していており、東武日光線の全線複線電化という強みを生かして当時の国鉄優等列車と車両・ダイヤで熾烈なバトルを繰り広げていました。

国鉄が特別料金不要列車にテコ入れを行なったため、東武鉄道側も日光線系統の快速・準快速列車といった都心発着のアクセス列車について、2ドアセミクロスシートの新造車で統一することとなりました。

このために製造されたのが今回のリバイバルの元となった6000系電車で、2両22編成が製造されました。

その後、同時期に非冷房で登場した8000系と異なって非冷房のまま運用されていた6000系は、新路線となる野岩鉄道・会津鉄道への乗り入れを背景に車体載せ替えによる更新が行われることとなりました。

(東武鉄道では車体載せ替え=更新・車体を生かしたリニューアル=修繕という使い分けが長年行われていました。)

6050系では床下機器・台車などの多くの部品が再利用されており、6000系22編成がそのまま6050系に生まれ変わっています。

その後、当時製造されていた8000系後期車と同様の台車を装備した完全新造車も投入されており、現在活躍する634型“スカイツリートレイン”や野岩鉄道・会津鉄道向けに東武鉄道が発注した編成もこちらの新造車グループに分類されます。

後述のように数は少し減らしていますが、現在も新栃木以北のローカル運用を専属的に担っているほか、南栗橋駅発着の一部列車で現在も活躍しています。

6050系でも違和感なし?今後の運用は?

今回のリバイバル塗装には、6050系6162Fが選ばれました。

リバイバルを務める6162Fは、1966年に6119Fとして登場、1986年に6162Fに更新されています。

運行期間は12月2日から当面の間とされており、これに先がけて11月30日・12月1日には団体臨時列車でヘッドマークを掲げて運転されています。

団体臨時列車では90周年ヘッドマークがこの6162Fの日光側に、通常塗装の6157Fの浅草側に貼り付けられています。

2日以降の運用については、東武鉄道の様々なラッピング電車同様に非公開となっていますので、見かけたらラッキーな存在となりそうです。

両開きの2扉・セミクロスシートという構成は更新前後でも同じ構成ですので、前面の意匠こそ大きく様変わりしたものの、側面については大きな違和感を感じさせない仕上がりとなっています。

6000系の晩年・更新途上には6050系との混結も実施されていたため、4両編成を組んだ場合の混色も現役当時に見られた編成ですので、併結運転も往年の姿といったところでしょうか。

現在、日比谷線での役目を終えた20400系が東武宇都宮線に続いて東武日光線でも運用開始しており、行先表示器などには新栃木駅以北での運用も想定した準備が行われています。

最終的に22編成の布陣となる20400系がどれだけの勢力となるかは現時点で不明ですが、運用数縮小の関係で一部の編成が既に廃車となっています。

2017年に5編成・2019年に1編成が除籍されており、霜取りパンタ非搭載の編成から廃車が進められています。

20400系の置き換え対象としては8000系ワンマン車8編成を除くと、現時点では10000系列の運用持ち替えのみとなっていますが、今後の置き換え進展次第では更なる6050系の運用離脱も考えられますね。

完全な新造車に比べるとかなりの経年車となる6050系機器更新車。この6162Fのほか、最近では若番の6152Fにも定期検査は施工されていますが、今後の動向が気になるところですね。

YouTube=鉄道ファンの待合室資料館で詳細映像を公開!

YouTube=鉄道ファンの待合室資料館にて、団体臨時列車の様子を編集少なめでご覧いただけます。

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