訓練車への改造のため、八高線用の209系3000番台 元カワ62編成。
編成短縮が行われているのが目撃されて以降の音沙汰がありませんでしたが、いくつかの動きが出てきました。
元モハ209-3002,208-3002ユニットに機器更新が行われる
ほかの同時期に製造された車両と同等と見られる床下機器の機器更新が行われていることが確認されました。
既存の新秋津・久里浜・東大宮に配属された訓練機械化改造では、運転台の新設など最小限に留まって、同時期転用の209系2000~2200番台のような機器更新は見送られており、今年で10年が経過していました。
これにより、機器更新を施工した上で209系訓練車が継続使用することになったと推測されます。
なお、同車の特徴的な半自動ドアボタンは埋め込まれています。
東大宮車と同様の帯に
また、現時点で幕板部の帯が湘南色のものに貼り替えられていることが確認されています。
これにより、同車が東大宮向けの訓練車置き換えのためと考えるのが自然でしょう。
ただし、経年差が3~5年の車両置き換えのためにわざわざ先頭車化改造を施した理由については疑問が残ります。
幕板部のみ貼り替えが確認できます。 写真:るある様
運転台機器を中間車に譲ったクハ2両は解体線へ
現在入場中の久里浜の訓練機械が部品提供するのでは?という予測もあったものの、同車の先頭車化改造ではカワ62編成の先頭車から部品を確保したことが分かりました。
運転台機器を抜き取られた先頭車、クハ209-3002,208-3002が解体線に置かれています。
これにより、郡山へ甲種輸送された久里浜訓練機械も同車のような機器更新をするための入場という可能性が高まりました。
部品を提供したうえで解体線に異動した先頭車 写真:るある様
今後の動きはどうなる
今後の動きについてはまだまだ予想がつかないものの、少しずつ絞られてきました。
既存の訓練機械は3000番台で置き換え説
0番台と3000番台では3~5年の経年差があります。
カワ63~65編成の一部を使用して、機器更新とともに置き換えてしまう可能性もあります。
しかしながら、それであれば現在入場中のカワ62編成はまず久里浜訓練機械を置き換えるのが自然な流れであり、疑問が残ります。
元カワ62編成は更新のための予備確保の増車説
一時的に訓練機械が足りなくなるため、代車として製造、最終的に状態が悪い1編成を置き換えという考えです。
こちらについても、真っ先に入場したのが久里浜車という点で辻褄が合わないのが疑問点です。
元カワ62は他所の増車説
個人的にありえそうなのはこちらかなと思いました。
湘南色の訓練車なら、小山・高崎・国府津で訓練車調達を見込んでいたという可能性です。
211系に動きがある高崎支社総合訓練センターや、元々車籍のある訓練車を配置→E231付属編成で置き換えとなっている小山車両センターは訓練機械を配置しても不思議ではありません。
特に小山車両センターは次改正で付属編成の運用増があってその捻出分だとしたら整合性があります。
しかし、今更なぜという感じも否めず、どの可能性もまだまだ捨てきれないといったところでしょうか。
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