【甲府エリアへ】E233系0番台増備車トタT71編成 試運転で酒折へ

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12年ぶりの増備車として大きな話題を集めている中央線快速電車向けE233系T71編成。

昨日は所属基地となる豊田車両センターまでの回送を兼ねた試運転を実施していましたが、本日6月12日は甲府エリアにて性能確認を目的とした試運転を実施しています。

朝ラッシュの合間を縫って甲府盆地へ

今回の試運転は、豊田~酒折~塩山~酒折~塩山~酒折~豊田と、甲府盆地の直線区間を中心とした走り込みが行われています。

14年前~12年前のE233系0番台投入・201系置き換えの時期にも、列車番号こそ一部異なるものの同じ経路にて性能確認(最高速度・非常ブレーキなどの動作)を目的とした試運転が行われていました。

鉄道車両メーカーの敷地内では出せる速度に限りがあるため、納入先となる営業路線で性能をフルに生かせる区間でこれを目的とした試運転が実施されます。

中央線快速電車では都心部は本数が多く後続列車に遅延を招く・高尾駅以西では山間部のカーブによる速度制限が多く速度制限が多い……といった制約からか、線形が良い甲府盆地まで遠出した試運転を実施しています。

営業エリア外でこういった試運転をする例は多く、E233系だけでも京浜東北線向けの1000番台は宇都宮線にて、埼京線・川越線向けの7000番台が東海道貨物線にて実施されるなどが有名です。

JR東日本では自支社管内で行う傾向もあり、今回についても同じ八王子支社管内として選定されているものと推測できます。

ダイヤ面では、中央線快速電車のピーク時間帯である8時半ごろに豊田車両センターを出庫する点が特徴的です。

さすがにそのままのダイヤとはいかなかったようで、西八王子駅などで定期列車の時刻変更の旨が事前に掲示されていました。豊田車両センターの入出庫の都合で番線・時刻の微調整がされたものと考えられます。

こういった車両都合の試運転は朝ラッシュが終わった9時台以降に設定されることが比較的多く、ピークとなる8時半ごろに設定されるのは他線区・他社を含めてもなかなか特異な事例です。

また、毎年諏訪エリアの花火大会の臨時列車応援のため、デビューから毎年E233系が甲府エリアを回送しているものの、こちらは6+4両のH編成・青編成の登板となります。

最近では長野総合車両センターでグリーン車組み込み準備回送も行っているため、T編成の大月以西の走行自体は時折設定されているものの、試運転表示や塩山・酒折での折り返し作業などは久々の光景と言えそうです。

すぐに営業運転開始できそう?

今回の増備では、在来車両と極力取り扱いを揃える狙いを感じる仕様で登場しています(関連記事)。

今回の試運転により、運転台回りなどの取り扱いに特段の変更がない限りは、いつでも営業運転に使用が可能な状態となりそうです。

現在グリーン車組み込み準備改造と思われる入場中の編成が4編成に増えており、すぐの営業運転開始となってもおかしくない情勢です。

既存編成は経年12~14年と行先表示器・車内ディスプレイなどが少しずつ経年劣化が進んでいる印象は拭えません。

車両の仕様変化こそほとんどありませんが、少なくともファンにとっては209系1000番台とともに、今後を含めて注目の存在となりそうです。

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