【新幹線】E7系5編成増備・E4系2編成廃車〜JR東日本の車両変化2020

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北陸新幹線・長野新幹線車両センター水没という2019年度にまさかの事態に見舞われたJR東日本。

定期検査実施で延命する方針が明らかにされている“Max”E4系ですが、2020年度は2編成に全般検査検査施工・2編成が廃車との計画が組合資料より明らかになりました。

このほか、気になる車両動向についても考察していきます。

E7系は5編成製造

2019年3月改正より、上越新幹線に向けてE7系の追加製造が始まりました。

この時点で、2020年度までに11編成のE7系が投入される計画となっており、F20編成以降が新潟所属車両として製造されています。

現在はF27編成までが納車されていますので、F28編成〜F32編成が登場する形となりそうです。

当初計画通りであれば新潟向けは11編成体制=F31編成で増備完遂となる予定でしたので、1編成分は追加発注分と考えられます

もしかしたら、編成番号は除籍編成のものを名乗る可能性もありそうですが、荷物棚などの形態差は間違いないでしょう。

水没した10編成のうち、JR東日本が所有するE7系の水没は8編成でしたので、あと6編成前後を翌年度に増備するのでしょうか。

発注から納車の流れ・製造ペースを考えると最速で頑張っている印象です。

また、代替分とみられる車両が登場することで、2021年3月改正では上越新幹線の定期運用か臨時運用が少し増える可能性も見えてきました。

E4系は2編成が廃車対象に

廃車が進められてきたE4系“Max”ですが、2020年度は2編成16両が廃車となる計画です

2019年の台風被害にて廃車予定となっていたE4系を延命することで車両数確保をする方針が明らかになっていたほか、この延命分の定期検査は2020年度に実施される報道などがありました。

2020年度の全般検査が2編成・台車検査4編成が含まれており、これらの編成が延命対象車両と考えて差し支えがないでしょう

E7系8編成・W7系2編成という被害の割には少ない数字ですが、E7系の2019年度・2020年度製造分を考えれば妥当な数字でしょうか。

2編成の小所帯!E3系は引き続き活躍

E3系R21編成・R22編成は、こまち号の増備車として登場した編成ですが、車齢の若さを買われてE6系投入完了となった現在も東北新幹線やまびこ号・なすの号でひっそりと活躍を続けています。(関連記事参照)。

2020年度には、ドアコック取り扱い誤り対策工事がこのE3系12両を対象に実施されることが明らかにされています。

2019年8月に発生した、はやぶさ号の9号車ドアコック操作誤りに関連した改造工事と考えられます。

事故起因となった車両はE5系新幹線ですが、改造対象がE3系という点は少し意外です。

車両によって扱いが異なる機器を統一して事故防止……といった狙いが考えられます。

改造内容は少し不思議な点こそあるものの、これによって少なくとも2020年度はE3系こまち号デザインの車両の活躍が見られることが確約されましたので、ファンにとっては朗報でしょうか。

春の臨時列車発表にて、春休み・ゴールデンウィークには列車名自体が貴重になったはやて号臨時便への登板継続も明らかにされていますので、機会があれば乗車・撮影しておきたい車両です。

検測車・East-iも定期検査施工へ

JR東日本が所有しているE926形“East-i”は、ドクターイエロー同様に線路・架線の状態を検査測定する車両です。

山形・秋田新幹線区間を走行できるようにE3系をベースに開発されており、現在では北陸新幹線金沢駅・北海道新幹線新函館北斗駅にも足を伸ばす働き者です。

同世代のE3系初期車は既に全廃しており、今後の動向が気になる車両の1つでしたが、2020年度に定期検査を受けることが明らかになり、もう数年はその勇姿を拝むことができそうです。

運休期間中はしばらくその姿を見かけることはありません(ドクターイエローと異なり1形式1編成)。

他の組合資料では、East-iのカメラ画質向上を検討する旨も記されていますので、定期検査に合わせて何らかの小変化が生まれる可能性も捨てきれません。

やはり気になるところは走行機器類です。

かつてE2系・E3系で数多くこの特徴的な加減速音を聞くことができますが、同様の機器を使用している車両は既に全廃されていますので、1点ものとなります。

ファンとしてはGTO素子のVVVFインバータ制御が残って欲しいところですが、どのような変化が生まれるか注目したいですね。

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