【実車news】JR西・新快速一部に有料座席サービスを発表・各社の現状と未来は?

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JR西日本はJR神戸線・JR京都線・琵琶湖線の新快速列車の一部にて、有料座席サービスの導入を発表しました。

名称は「Aシート」

車内設備はリクライニングシート・テーブル・コンセント・無料WiFiと、同業他社を意識したものとなっています。

12両編成時に中間となる9号車を活用することで、乗務員スペースに改札要員の車掌が乗るスペースにするつもりなのでしょうか。

そうでなければ中間車の方が座席数の確保や将来の転用で都合がよく、デメリットが多い車両選定です。

今回発表があった関西圏のほか、昨日愛称の発表もあった大井町線にも導入される関東圏、比較的大きな動きがないものの根強く走る東海圏の歴史と今後をみていきます。

関西圏

京阪の大成功・他社はどうする?

今回発表のあったJR西日本が意識したのは、京阪の着席サービス「PREMIUM CAR(プレミアムカー)」の成功があるでしょう。

従来から関西圏では、関東圏に比べてラッシュがきつくないことに加え、関西人の県民性・競合私鉄の存在などから安く早く快適に、が重視されていました。

その流れを崩した「PREMIUM CAR」、当初は乗車区間の短さもあり懸念の声もあったものの、訪日客や通勤客の心をがっちり掴む広報戦略もあってか、大成功となっています。

京阪では2扉車の8000系に加え、当初は中之島線向けに投入した3扉車3000系にも組み込むことが決定しています。

そのようななかでのJR西日本の発表は12両の新快速のうちの1両、4両編成の2編成と実験的導入の色合いが強いです。

また、更新時期の223系1000番台付属車の改造ということで、おそらく1000番台のリニューアルの試作的要素(成功したらリニューアル時に順次A SEATに改造)かと思われます。

今回の導入が両数の少なさのほかにも、乗務員が車内発売という原始的なシステムなこと、料金収受のしやすい500円であることも、実験的と判断できる材料かと思います。

大々的にプロモーションを打って沿線住民の認知度をしっかり作れた京阪・とりあえずの控えめ過ぎる導入に留めたJR西日本。

両社の社風も感じる導入経緯となります。

なんで521系そっくりな色合いにしちゃったんでしょうか……

南海電鉄・泉北高速では泉北ライナーの導入がありましたので、当分大きな動きはなさそうです。

近鉄も従来より特急文化があるので、大きな動きはないでしょう。

京阪・JR西の動向を見守っているのは阪神・阪急でしょう。

どちらも優等列車・ライナー列車なしの会社で、競合路線に座席指定の導入が続いています。

以前から車両に拘りの強い阪急さん、導入するなら他社との差別化は必須ですので、今後に注目です。

 全席指定列車一部座席指定列車
JR西
 特急・ライナー 
Aシート 
京阪ライナー 
 PREMIUM 
近鉄
 特急 
なし
阪神なしなし
阪急なしなし
南海
 特急・ライナー 
サザン

関東圏

最後の砦だった京王・東急が運行開始、ブームの火付けは東上線?

関東圏では東海道線・横須賀線のグリーン車と国鉄末期のライナー導入、京急がwing号。

それ以外は空港特急のある京成、観光・遠距離で需要のある特急を運行していた小田急・東武・西武が朝夕の通勤需要にあわせて特急を走らせていました。

近年急増した着席指定ムーブメントの火付け役は、有料列車が半世紀近く途絶えていた東武東上線「TJライナー」の成功でしょう。

想像を大きく超える利用があり、大規模なダイヤ改正のたびに増発をくり返し、ついに朝の上り列車まで運行を開始しています。

面白いのは特急専用車を持ちながらライナー用車両を作った西武鉄道でしょうか。

S-TRAINに至っては元町・中華街~西武秩父のロングランも設定されており、これは特急専用車のほうが良かったのでは?とも感じますが、失敗リスクがあったからなのでしょうか。

また、まもなく大井町線に導入される「QSEAT」は、JRの普通列車グリーン車のような、無料列車に着席サービス車を連結という方式です。

東急の限られた設備・混雑状況からこれが限界(出来ても大井町線急行全列車?)という苦肉の策なのでしょう。

そう考えると、同じ2両でもいかにJR西が控え目なのかがよくわかりますね……。

 全席指定列車一部座席指定列車
JR東
 特急・ライナー 
 普通グリーン 
京急wing 
なし
東武
 特急 
なし
(東上)TJライナー 
なし
京成スカイライナー等 
なし
西武 特急・ライナーなし
小田急
 ロマンスカー 
なし
京王京王ライナー 
なし
東急なしQ SEAT 
相鉄なしなし

【東海圏】

~大きな動きがないものの、歴史が長い~

東海圏はJR東海・名鉄・近鉄がありますが、どちらもすでに動きは落ち着いています。

JR東海はセントラルライナーの失敗後はホームライナーの運行・特急のみとなりました。

名鉄も、全席指定列車が多かったものを、一部特別車の編成に大規模な組み換えを実施。

空港特急「ミュースカイ」の専用車のみが全席指定となりました。

近鉄は名阪特急のほかにも特急を数多く走らせています。

 全席指定列車一部座席指定列車
JR東海
 特急・ライナー 
なし
名鉄ミュースカイ 
 特急 
近鉄
 特急 
なし

(一部;各社ニュースリリースより引用)

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コメント

  1. 通りすがり より:

    >運賃収受のしやすい500円であること

    Aシート利用に対する対価ですので、運賃ではなく「料金」と書くべきでしょう。
    運賃はあくまでも運送への対価ですので、特急券・入場券・グリーン券等は、いずれも料金となります。