【停電】京成線・浅草線で大幅ダイヤ乱れ・3700形が三崎口・アクセス特急に

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京成電鉄・都営浅草線でのダイヤ乱れの影響により、京急〜浅草線〜京成線〜北総線・成田スカイアクセス線で大幅なダイヤ乱れが発生しました。

大幅なダイヤ乱れの余波を受け、昨年末のダイヤ改正で設定された夜間の普通→特急三崎口行き〜快特→アクセス特急成田空港行きの運用に3700形が充当されて大きな話題となっています。

今回のダイヤ乱れとともに、柔軟な対応により発生したイレギュラー運用についてお伝えします。

ダイヤ乱れの原因

このダイヤ乱れは2019年8月6日、京成電鉄・青砥変電所のトラブルと報じられています。

朝ラッシュのピークにトラブルが発生したため、多くの利用者に打撃を与えることとなりました。

大規模輸送障害の筆頭になりがちな変電所トラブル、今回も復旧に時間がかかる見込みから直通運転打ち切りの上で各社局対応に追われることとなりました。

京急線内の運行

京急線内では、泉岳寺駅~品川駅間を運転見合わせ、本線快特では、2100形使用のA快特(列車番号末尾がA・泉岳寺発着)については京急川崎駅以南での折り返し運転・都営浅草線直通のSH快特(京急線内の列車番号末尾がSH)を品川発着に変更しました。

普通車については品川駅~京急蒲田駅間のピストン列車の運転を見合わせています。

羽田空港~都営浅草線直通列車については品川駅発着となり、「新品川」の通称がある折り返し線を用いて折り返し運転となりました。

羽田空港発着についてはエアポート快特もエアポート急行か快特に格下げする形となっています。

空港発着関係の列車には、閉じ込められた都営車5編成・北総車3編成が運用されることとなりました。

目立つポイントとしては引退間際の5300形のイレギュラー走行が見られたほか、日中の輸送力調整・運転再開後の運用戻しのために1形式1編成の9800形(3700形を公団にリース)がリース後に初めて神奈川新町へ入線しています。

京急蒲田駅立体交差工事が進むまでは京急川崎駅までの乗り入れがお正月のファンの定番イベントでしたが、9800形の登場以前に解消しているため、9800形の神奈川県入りは初となりました。

都営浅草線の動き

都営浅草線についても、西馬込駅~押上駅での折り返し運転となりました。

西馬込の車両も出払っている朝8時の運転見合わせとなったため、運転見合わせ時に都営浅草線を走行していた3050形を含む京成車や北総車もこの運用に使用されています。

京成線・北総線の動き

直通運転を打ち切って事態の収束を目指す京成電鉄では、動かせる範囲で動かすこととなった結果、小岩駅での折り返し運転が実施されました。

以前に運行実績があり、行先表示器の準備がされている京成車では成田スカイアクセス線用の3050形を含めて小岩行きの表示が見られたほか、表示器の設定がない京急車では無表示での運転となりました。

北総鉄道についても南側は押上駅折り返しとして運行され、矢切駅で打ち切って京急線同様の完全自社線折り返しとする例も過去にはあったものの、今回は行われませんでした。

直通再開後の動き

運転再開後もしばらくは自社局線内折り返し運行が続いたほか、直通運転再開後も運用を戻すまで多くの列車が代走運転を行っています。

3050形を所定とし、代走でも3000形が充当される成田スカイアクセス線・アクセス特急の運用ではおよそ3年ぶりに3700形が充当されています。

こちらは01K,03K,後述の07Kで実施されており、朝ラッシュを直撃した運転整理の難しさを感じますね。

また、成田スカイアクセス線運用以外の代走をなるべく避けている3050形についても京成一般車運用に充当されています。

これらの代走は、アクセス特急新設直後~東日本大震災後の節電ダイヤまでは頻繁に見かけることがありましたが、成田スカイアクセス線の誤乗防止のために年々頻度が下げられてきました。

今後投入される3151編成・3152編成ではアクセス特急カラーの専用色を採用しているように、今後はより厳格に運用されていくことと思いますので、かなり貴重な光景となったのではないでしょうか。

そしてついに登場した三崎口駅行きの3700形

昨年12月のダイヤ改正で20年以上設定されていなかった京成車の三崎口駅乗り入れ運用が復活したものの、3050形が所定運用の07K運用とあって3000系列以外での京成車充当はありませんでした。

この07K運用は一旦宗吾参道に入庫ののちにこの1往復のために出てくる運用ですので、代走の可能性は低いというのが1号線直通ファンの定説でした。

ダイヤ乱れもだんだん解消されていた夕方、そんな予想を裏切る形で、3700形のなかでも登場当時に乗り入れた実績がある初期製造の3708編成が充当され、ファンをにぎわせました

スカートが設置されていなかった1995年の三崎口乗り入れ運用51Kの廃止から、フルカラーLEDに姿を変えて三崎口の行き先や快速特急の文字を誇らしげに走る姿は「カッコいい」のひとことです。

京成の苦難の時代から心機一転した京成の最高傑作の通勤車3700形。

北総・公団へのリース編成が増えて型落ち感があるなかで脚光を浴びる姿は、高速域の性能に優れた3700形の万能さを改めて感じさせてくれるエピソードですね。

輸送障害・ダイヤ乱れは、利用者にとっても会社にとっても、そしてファンとしてもあまり喜べるものではありません。

今回のダイヤ乱れは車両が出払っており、本数も最大限の平日朝ラッシュ時間帯のトラブル発生が原因ですので、ダイヤ復旧・車両運用修正がかなり複雑なものとなりました。

利用者の苦労や関係者のご尽力も相当なものだったかと思いますが、不測の事態にも柔軟な運用変更で対処するところは浅草線系統の魅力の一つであり、ファンが絶えない要素にもなっていますね。

今後もトラブルは少ないに越したことは言うまでもありませんが、これからも利用者の利便性確保に全力な1号線直通関係社局の手腕に期待です。

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