東京オリンピックを目前とした2020年3月改正では、各地で様々な新型車両がデビューして注目されています。
地域別に注目の車両・列車をピックアップしました。
自粛モードの昨今ですが、近くを通りかかった際にぜひ探してみてくださいね。
北海道〜悲願の新型!H100形デビュー
北海道では、車両の老朽化が深刻な普通列車について、悲願の新型気動車H100形が営業運転を開始しています。
JR東日本の電気式気動車・GV-E400形と共同開発としていますが、JR北海道の財政状況を考えれば実質的な導入支援・OEMに近い状態でしょうか。
耐寒耐雪性能向上版といった車両ですが、その冬季試験もあってデビューは1年遅めです。
東北圏・新潟〜新形式はないものの……
東北圏の車両の動きとしては、GV-E400系の新潟地区投入完了と、それに伴うE120系の只見線転用という動きがあります。
そして、大きく注目されているのは、常磐線の全線再開・特急“ひたち”の仙台駅直通再開でしょうか。
当サイトでも圧倒的アクセスがあり、注目度の高さを感じました。
関東・中部圏〜サフィール踊り子・TX・新駅も
列車の代替としては、スーパービュー踊り子号=251系の運行終了・サフィール踊り子号=E261系の運転開始が注目されています。
このほか、改造・転用車として同時にE257系2000番台も一般の踊り子号でデビューしています。
JR東日本ではこのほかにも山手線・京浜東北線の新駅として“高輪ゲートウェイ駅”の開業も話題となりました。
依然として駅名への賛否はありますが、注目を集めたという点ではJR東日本の戦略勝ちでしょう。
新駅開業としては、JR東海でも“御厨駅”(みくりや)が新規開業となりました。
このほか、車両面での変化もいくつか起きています。
つくばエクスプレスで新形式・TX-3000系が営業運転を開始しており、朝ラッシュの改善が行われています。
JR貨物では、関西圏で活躍していたEF210形300番台の関東方面乗り入れも実施されています。
関西圏〜ひのとり・271系
新型車両としては近鉄特急“ひのとり”と関空特急“はるか”の2形式がデビューしました。
近鉄ひのとりはアーバンライナーを他の特急に玉突き転用する形で老朽車を置き換える目的です。
看板特急で注目を集めつつ老朽車を代替していますので、注目度とともに投資効果も美味しい車両投入
JR西日本の271系はデビューのタイミングが不運ですね。
空港特急の利用者数は昨今の新型コロナウイルス関連で各路線とも激減していますので、早速ガラガラとなってしまいました。
車両の開発・製造は数年単位で実施しているものですので、急な変動には対応出来ません。
JR西日本としてはダイヤ改正の目玉でしたので、かなりの痛手となりそうです。
今後の需要回復で真価を発揮するかと思いますので、早期収束に期待したいところですね。
列車の代替としては鮮魚列車廃止・2410系“伊勢志摩おさかな図鑑”登場も話題です。
中国・四国圏〜目立つ動きは少なめ
中国・四国地方では新形式・新列車といった動きは少ない改正でした。
広島地区で土休日快速“シティーライナー”の運転再開が明るいニュースでしょうか。
九州圏〜YC1系営業運転開始
九州では、キハ66形・キハ67形置き換えのための電気式気動車“YC1系”が導入・営業運転を開始しました。
昨年までは非電化路線向けにハイブリッド・または蓄電池方式の電車の導入が各社で相次いだ一方で、今年はどこも電気式気動車の導入となっています。
電車との部品共通化が出来つつ費用が安いので、今後も蓄電池の原材料であるレアメタルの相場が下がらない場合は電気式気動車の導入は続きそうです。
このほか、同時に増備がされた821系増備による9両運転開始も注目ですね。
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