【只見線】全線復旧の計画とキハE120系8両への代替が正式発表

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2011年の集中豪雨被害から長期運休を強いられている風光明媚なローカル線“只見線”。

全線復旧の進捗が伝えられるとともに、ファンの間で噂されていた車両置き換えの詳細が明らかになりました。

路線の全線復旧は2020年度中

2011年の豪雨被害を受けた只見線ですが、2019年現在も只見駅〜会津川口駅間で不通・バス代行となっています。

利用実態はJR東日本の中でも特に利用客が少ない状態だった為に復旧の是非・方法について沿線自治体との話し合いが続いていました。

只見線が結ぶ会津〜新潟県方面については、沿線道路が豪雪により冬季不通となることから、沿線としては何としても維持が求められる路線です。

その後、旧来の運行本数から更に減らされた3往復体制・沿線自治体の補助を条件に鉄路での復活合意に至っています。

2018年6月に起工式が行われて以降、橋脚流失となった第5只見川橋梁・第6只見川橋梁・第7只見川橋梁を中心とした復旧工事が進められています。

特に、第6・第7只見川橋梁については、100mを超える新たなアーチ橋が建設されることとなり、復旧後の只見線の新たなシンボルとなりそうです。

このほかにも、斜面・盛土の修繕や枕木の交換といった路盤工事が進められている模様です。

新潟地区で活躍していたキハE120系が転入

今回投入されるキハE120系は、新潟地区で現在も活躍している気動車です。

新津所属の気動車運用のうち、2エンジン車での運行が必須となっていた米坂線などのキハ58・キハ52といった車齢の高い気動車の代替のために導入されました。

同時製造された水郡線向けのキハE130系と異なり、わずか8両に留まっています。

2019年秋より、今回の只見線を含めた特に運行本数の少ないローカル線で列車無線代替として整備されている衛星通信アンテナが新設されており、他線区転用の噂が出ていました。

一番多くの予想先であった只見線への投入となっており、遂にプレスリリースが来たか……という声が聞かれました。

プレスリリースでは、新たに東北地域本社色と呼ばれていた白とグリーンのデザインを継承したようなカラーリングへの変更が明らかになっています。

「只見川と残雪、冬の厳しさに負けじと萌える新緑の山々をイメージ」というコンセプトから、旧来の標準色のイメージを踏襲しつつ、あくまで只見線色として設定されています。

これにより、新潟地区の紅葉をモチーフとしたカラーリングは転用完了とともに見納めとなりますね。

置き換え車両はキハE120系8両のみ?

今回、キハE120系全8両の転用がプレスリリースにより明らかになっているものの、投入両数の少なさについてが注目ポイントとなるでしょう。

2011年の豪雨被害以前の運行体制では、只見線向けのキハ40系は13両体制で運行されていました。

ファンからは、2両3ペア+予備1ペアで回せるようなダイヤに改められるのではないか、という推測や、長期検査時の予備車はキハ110系を使用するのではないか、他線区の間合い運用を削ればギリギリ回せるのではないかと様々な推測の声が上がっています。

いずれにせよ、自治体とJR東日本の合意の時点でダイヤは白紙改正されることは明らかとなります。

新潟ではキハ110系に混ざった地味な活躍となっていたキハE120系。

どのような運行体制が組まれるのかの詳細はまだ明らかにはなっていませんが、風光明媚な只見線の新たなシンボルとして沿線・ファンから愛される存在になることを祈るばかりです。

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