【新型踊り子】E257系2000番台いよいよ始動!各地で試運転の理由

スポンサーリンク

初編成は2019年3月に登場していたものの、改造前同様に疎開留置が半年近く続いていたE257系2000番台。

今週に入り、総武快速線・高崎線〜上越線・宇都宮線で試運転を開始しています。

長い眠りから一転、営業エリア外の各地に向けて試運転を始めた経緯を考えます。

長い眠りから目を覚ました2000番台

現在、E257系0番台16編成のうち、波動用輸送に活用されている3編成を除いた13編成が踊り子号転用に向けて改造を進めています(詳細は他記事で詳しく記しています)。

転用にあたって内外装に様々な改造を施していますが、特に走行機器類をE353系などの最新仕様のものに更新をしています。

このため、誘導障害試験が行われるまでは自走出来なかったほか、尾久〜東大宮間での自走回送開始後もこれらの新機器の性能確認試験を行なっていなかったために目立った動きがなかったものと思われます。

気になる試運転区間ですが、総武快速線では急制動試験が行われているほか、高崎線〜上越線越後中里駅や宇都宮線黒磯駅までのロングランも実現しています。

特に宇都宮駅以北や上越線、しかも水上以北へ入線する機会は営業運転開始後にはなかなか見られないものと思われますが、相鉄線の試運転もあってかファンの姿は少ないものでした。

各地で試験をしている理由は?

本来、試運転は投入先の路線で記録するのが自然なものです。

しかしながら、依然として東海道線試運転は行われずに、営業エリア外の路線での試運転となっています。

本当の理由は明らかにされていませんが、急制動試験などの平地での性能確認試運転は相鉄試運転の本数が多いことから、東海道貨物線ではなく総武快速線で行うこととなった可能性があります。

このほか、中央線時代からのE257系の最高速度である130km/hでの走行試験をする場合は、120km/hまでの制限がある東海道線系統は不適当となることから、こちらの理由からNEXで130km/h運転実績がある総武快速線を選定した可能性は高そうですね。

そして、営業運転線区から大幅に外れる上越線や宇都宮線でのデータ採取ですが、これは今後の波動用・臨時列車運転などを想定した動きと捉えるのが妥当でしょうか。

ゆくゆくは波動用編成にも機器更新の流れはやってくるでしょうし、2000番台が臨時列車で走ることも十分に考えられますね。

やはり本業となる東海道線系統での乗務員訓練・試運転開始に注目が集まりますが、こちらは3月運用開始という時期を考えるともう少し先でしょうか。(11/28加筆:10月〜11月前半に実施されました)

いずれにせよ、今回の試運転のような広域で行うケースはなかなか珍しいですので、今後の様々な列車への充当に期待したいところですね。

関連記事はこちら

動画資料集

YouTubeチャンネル【鉄道ファンの待合室資料館】にてこの列車についての動画を公開しています。チャンネル登録・コメント・評価もお願いします。

コメント