【日本最長・更に延伸】大阪モノレールが工事施行認可取得、東大阪市へ乗入

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4月1日、大阪モノレールを運営する大阪高速鉄道は門真市~瓜生堂(うりゅうどう:仮称)間の工事施行が認可されたことを発表しました。

この延伸計画により、大阪モノレールは東大阪市へ乗り入れることになります。この記事では大阪モノレールの概要と延伸計画を見ていきます。

日本で最も長いモノレール、大阪モノレール

万博記念公園駅で折り返す2000系

大阪モノレールは本線(大阪空港~門真市)と彩都線(万博記念公園~彩都西)から成る全長28.0kmの跨座式モノレール線です。一般的に両路線とも「大阪モノレール線」と呼ばれています。2011年に世界最長のモノレール線の座にすわり、現在でも日本最長のモノレール線として知られています。

大阪モノレールの特徴として多くの鉄道路線に接続していることが挙げられます。接続駅と接続路線は以下のとおりです。

蛍池駅:阪急宝塚線

千里中央駅:北大阪急行(地下鉄御堂筋線方面)

山田駅:阪急千里線

南茨木駅:阪急京都線

大日駅:地下鉄谷町線

門真市駅:京阪本線

終着駅の大阪空港駅では大阪国際空港(伊丹空港)に接続しています。また、沿線周辺には大学が多く、万博記念公園などの観光施設もあります。

2018年6月には大阪府北部地震で被害を受けましたが見事に復活。同年10月には新型車両3000系を導入しました。2020年6月には開業30周年を迎え、今後ますますの発展が期待されています。

大阪モノレールが東大阪市へ乗り入れ

大阪モノレール延伸区間

4月1日付けで国土交通省は大阪高速鉄道に対し門真市駅~(仮称)瓜生堂駅間、8.9kmの工事施工を許可しました。これにより、今年度から現地工事に着手する予定です。開業目標は2029年としています。延伸区間には4駅が新設される予定です。駅名と各駅の接続路線は以下のとおりです。

門真市駅~瓜生堂駅間の新駅(駅名は仮称)

門真市駅~瓜生堂駅間の新駅(駅名は仮称)

門真南駅:地下鉄長堀鶴見緑地線

鴻池新田駅:JR学研都市線(片町線)

荒本駅:近鉄けいはんな線

瓜生堂駅:近鉄奈良線(新駅)

瓜生堂駅に関しては近鉄奈良線にも同名の新駅が設置される予定です。このうち門真南駅は大阪府門真市、鴻池新田駅、荒本駅、瓜生堂駅は大阪府東大阪市に設置されます。今回の延伸により、大阪モノレールは東大阪市への乗り入れを果たすことになります。

大阪モノレール延伸により、どう変わる

門真市へ向かう2000系

大阪モノレールの東大阪市への延伸により、東大阪市民の利便性が高まることは間違いありません。特に東大阪市役所や大阪府立図書館、中小企業が軒を連ねる大阪機械卸業団地の最寄駅である荒本駅と大阪空港が1本で結ばれる点は意義深いと思います。

現在、荒本駅から大阪空港へは近鉄けいはんな線で長田駅まで行き、長田駅からリムジンバスを利用します。東大阪長田駅~大阪空港間の所要時間は約35分、運賃は大人870円です。しかし運行本数は少なく、近鉄八尾駅~東大阪長田駅~大阪空港間は上下各10本にも達していません。

大阪モノレールが延伸すると、荒本駅~大阪空港駅間の所要時間は距離から換算して50分~60分になると思われます。現行の長田ルートと比較するとあまり変わりませんが、時間を気にせずに乗り換えなしで大阪空港にアクセスできます。東大阪市も大阪空港へダイレクトにアクセスできる強みを活かして、より積極的に企業誘致を進めるのではないでしょうか。

鉄道ファンの視点から見ると、仮称である瓜生堂駅が正式な駅名になると難読駅として知られることになるでしょう。近鉄側の新駅にも注目したいところです。

現段階では延伸路線のダイヤや運賃は発表されていません。今後の大阪高速鉄道からのプレスリリースを待ちたいと思います。

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