【仙台直通目前】651系0番台7両編成廃車で消滅?全通前に郡山へ回送

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常磐線特急スーパーひたち号として31年前にデビュー。「タキシードボディのすごいヤツ」のキャッチコピーでJR東日本特急の基礎となった651系。

お召し列車運行・常磐線全通と嬉しいニュースが目白押しの常磐線ですが、ひっそりと651系7両編成が郡山総合車両センターに回送され、驚きの声が広がっています。

651系のデビューと仙台駅直通

651系はJR東日本発足後初めての自社開発の特急車両として1988年に登場しました。

「タキシードボディのすごいヤツ」というキャッチフレーズとともに7両編成・4両編成が各9編成製造されて485系のひたち号に一部を置き換えており、自慢の高速性能で速達性・快適性向上に貢献しました。

651系→251系→E351系とヘッドライトを中心に寄せるデザインがしばらく続いており、JR東日本特急の基礎を築いた形式と言える存在です。

このほか、当時のJR東ではキャッチフレーズを付けるのが好きだったようで、その後の251系でも「乗った時からそこは伊豆」としてCM展開をしていました。

後年にはカラフルなE653系が登場し、651系はスーパーひたち号とごく一部のフレッシュひたち号に、E653系はフレッシュひたち号に充当されています。

中央線特急のE351系・E257系体制とも同様ですが、後輩車両が登場してもフラッグシップ車両の座を譲らなかったところも651系の特徴ですね。

ただ、使用途上でアコモデーション改善のための改造が施されている点がE351系と対照的です。

E657系による置き換えと転用

長らく651系・E653系体制が続いていましたが、車種統一といわき駅分断を目的に新型車両E657系によって置き換えることとなりました。

置き換え途上の2011年3月11日に発生した東日本大震災で後輩のE653系は計画が大きく変更となったものの、651系は7両6編成と4両3編成が「草津」「あかぎ」に使用されている185系置き換えのために交流機器一部撤去・直流化の上で転用されています。

残された編成については波動輸送を担当することとなりましたが、こちらについては震災で影響があったのか、青森に疎開されたままの編成・被災して孤立したまま廃車の編成など少なからず計画変更を裏付ける動きも発生しています。

まさかの常磐線特急運用に復活

常磐線特急の運用を退き、改造の対象から外れた編成は波動運用でひっそりと余生を過ごしていましたが、突然常磐線特急運用が復活することとなりました。

0番台にとってまさかの運用復活となった引き金は、E657系への座席指定ランプ設置改造です。

フレッシュひたち号に1往復のみという限定運用ながら、現役時代同様に堂々の11両編成を組成した活躍で多くのファンを魅了しました。

スーパーひたち号・フレッシュひたち号の最後を見守る形で2年間の復活劇に幕を下ろしました。

ひっそりと運用を減らす

2年間の復活劇が終わった後は、元の波動用運用に戻ることとなります。

4両編成についてはいわき駅以北での普通列車運用設定で注目を集める一方、7両編成は1編成が1000番台の予備車増加のために追加で大宮に転属。

0番台7両編成としてはK103編成とK105編成が残され、お召し列車の予備編成などで日本海側に出張する動きがあったものの、あとは485系K60編成が担当していた波動輸送への充当が基本となりました。

しかしながら、余裕を持って転用されたE653系のうちラストナンバーのU108編成が勝田車両センターK70編成として里帰り。

国鉄特急色ふうの塗装に改められて、このK70編成が常磐線系統の波動輸送を担当することとなり、651系の余生にトドメを刺す格好となります。

そして今回、常磐線全通目前に郡山へ回送されたK103編成。

まだ廃車になるかどうかを決定づける動きはないものの、K103編成も年始の初詣臨を最後にしばらく疎開されていただけとなっており、秋臨でも運用に入る気配はありません。

できることならば、検査を通して仙台駅への直通復活を見届けて欲しいところですね。

11/17加筆;9/1付けで除籍済みであることがDJ鉄道ダイヤ情報誌(2019年12月号)により明らかになっています。多くのファンが期待していた仙台駅乗り入れはされることなく終わることとなります。

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コメント

  1. しひろなかさと より:

    大変申し訳ありませんが
    そちら様の記事に間違い誤弊があります
    再度調べてみてください
    ちなみに
    651系は東日本大震災での影響を機器面で打撃を受けており
    今回が廃車目的とすると
    その影響が理由である可能性があります
    さらに1000番台化は交流機器の取り外しではありません
    接続回路の切断であり山岳地区での走行の車体バランスから外さないでいるはずです
    確認よろしくです

    • ときぱて より:

      しひろなかさと様

      閲覧・コメントありがとうございます。

      東日本大震災の機器劣化については今のところ根拠となる文献・資料はありません。
      そもそも、651系自体の経年から1000番台についても故障が多く発生しており、これが0番台1編成の追加転用の引き金になったと言われています。

      波動用で最近の走行距離が短かった0番台が先に引退となると、ただ単に用途が無くなってきたと考えるのが妥当かなと思います。

      651系1000番台についてですが、多くが残置されている一方で、交流避雷器や接続配線など一部が撤去されています。
      おっしゃる通り残置されているものも多くあり、これを一部機器撤去・直流化と捉えることも機器残置と捉えることも出来ますが、今回は1000番台に改造されなかったグループについて記した記事ですので、その明細は割愛しております。

    • しつ より:

      ・・・651系は東日本大震災での影響を機器面で打撃を受けており

      元々震災に関わらずE657系へ置換えという計画でしたし、651系も現在は車齢30年近くと十分廃車の可能性も考えられる状況です。

      話がそれますが、かつて原ノ町に長期間留置された651系や415系は震災での直接的な被害は無く、こちらも単純に使い道が無いから廃車処分になったと思いますね。