【373系】東京〜名古屋・大阪の乗り得列車とモデルケース・18きっぷ

世間は夏休み！ムーンライトながら号をはじめ、みなさま青春18きっぷを活用した様々な旅行をされている最中かと思います。

青春18きっぷは格安旅行をしたい人だけではなく、活用方法によっては費用対効果を最大限に発揮してくれる魅力的なきっぷですが、時期後半になると余った日数をどうするか考えるのも大変ですね。

様々な活用方法がありますが、多くの需要がある東京〜名古屋間・東京〜大阪間に絞って、様々な時間帯のモデルケースを時刻表とともに考えていきます。

移動効率の最強手段はムーンライトながらだが……

青春18きっぷでの東京〜名古屋・東京〜大阪の移動手段としてはムーンライトながら号が一般的でしょう。

1ヶ月前の発売開始とともに瞬殺となる、乗り換えが少ない上に夜間移動が可能とメリットも多いこの列車の指定席ですが、この列車を定期列車時代から使っていた筆者としてはあまりおすすめ出来るものではありません。

これにはいくつか理由がありますが、最たるものとしては「環境が悪い」ことでしょう。

現在は185系、過去には189系が使用されていますが、いずれも特急落ちした老朽車両の活用です。

定期列車の373系時代に比べ、座席や騒音などの乗車環境は悪くなっています。

そして、ビジネスユースもそれなりにあった頃と比べると治安の悪さも挙げられ、貴重品の盗難があったり、風呂に入らぬまま乗車する利用者がいたり、切符を持たずにデッキに乗り込む悪質利用者がいたりと、初見利用だとかなり驚くでしょう。

昭和の時代の大垣夜行出身のこの列車、平成を跨いで令和のこの時代に残ったスラム列車と言っても過言ではありません。

それ相応の覚悟を持って利用すれば安く移動こそできますが、お世辞にもおすすめは出来ない列車です。

下りムーンライトながら号は小田原駅が日付跨ぎの駅となるため、都心方面から乗車券代と18きっぷ1日分を浮かせたい利用者には、小田原駅まで小田急という手段がそれなりに知られています。

新宿駅→小田原駅がJRで1,490円・小田急で880円ですのでその差は歴然。

ラッシュが激しい本厚木駅までロマンスカー570円を追加してもお釣りが来るほか、1往復しか設定されていない1000形4両・箱根登山カラーの小田原以東走行にも乗車可能です(ただし、これに乗ると小田原駅での乗り換え時間が10分程度。遅延リスクを考えるとおすすめは出来ませんが)。

また、高崎・宇都宮線大宮駅以遠からの乗り通しの場合は、東京駅からながら号に乗るのではなく、湘南新宿ラインから、普通列車グリーン車の乗り通しとしてホームライナー小田原23号に乗り継ぐのも魅力的です。

E231系や185系とは比べ物にならない快適性が自慢、引退直前の251系グリーン車を利用出来るほか、小田原駅で夜食・買い出しをするちょうどいい時間が空くために翌朝のパフォーマンスが上がります(小田原駅ならチェーン店など深夜までやっているお店も多いです)。

このダイヤはまもなくE257系か185系に代替されるかと思うので、2019年の旅行で活用したいですね。

おすすめしたい快適な列車とは？

先述のように、ムーンライトながら号は格安旅行を考える人が集まる列車で、一般的に知られていることもあり車内はなかなか劣悪な環境です。

18きっぷシーズンの東海道線はどの区間も混雑が見られますが、狙って乗れば快適な座席にしっかりと着席できます。

利用されたことのある多くの方にとっての課題は、やはり静岡県内の移動でしょう。

せっかく友人と旅行をしてもロングシートはちょっと……という方はもちろん、鉄道好きに根強い信仰がある転換クロスシートを中心に人気列車の運転ダイヤを探してきました。

※　細部の時刻などは最新の時刻表と合わせてご確認ください。誤植があればコメント欄からご指摘いただけると幸いです。

東京〜熱海：普通列車グリーン車かボックスシート

無料で快適な手段としては湘南ライナー・ホームライナー小田原が大船駅・藤沢駅から利用できますが、1本目の湘南ライナー1号でもその日中に行けるのは岡崎駅まで(沼津→静岡は普通列車・後続ライナー320円の選択が可能)のほか、そもそも土休日ダイヤの日には運転がありません。

一方で、JR東日本管内で運行されている普通列車に連結されているグリーン車ですが、東海道線ではほぼ全列車に連結されています。

特に関東北部から引き続き利用する場合は普通列車グリーン車利用一択でしょう。

例外として、平塚駅始発の熱海駅行きの一部に連結されていない列車がごく一部に存在します。

平塚駅始発なので、東京駅・品川駅・横浜駅スタートで利用する多くの方に関係ないかと思いきや、後続の小田原駅止まりの接続を受けるという巧妙なダイヤになっています。

そのため、小田原駅乗り換えを予定していたらうっかり……というパターンも存在します。

朝の下りで移動する場合は、この小田原から先の接続が5両編成に該当していないか注意する必要があります。

なお運悪くこれに当たると、せっかくのグリーン券のロス・後続待つにも待ち時間20分・14,15号車のボックスシートは平塚駅〜小田原駅の先客が利用済と負け確定なほか、熱海駅からの接続列車さえ座れない可能性が高く、1本待ちか立ち席継続と地獄のスタートです。

反対に、沼津駅発着のグリーン車連結列車も一部存在しており、横浜などから乗り通していたら50km以上均一料金ですので大変お得です。

特に朝の熱海→沼津駅は通勤等の一般需要も多く混雑するほか、朝夕ともに後述のライナーとの相性が良いので、安いながらも移動環境を整えたいという方にはおすすめです。

東京駅以北常磐線・高崎線・宇都宮線からの乗り通しも可能ですので、これでスタート・ゴールの体力を1000円未満で大幅に温存することもできます。

E231系・E233系沼津発着時刻表

カッコ内時刻は土休日です。

下りは高崎線からの直通がある一方、上りは宇都宮方面のみとなります。

E231系・E233系は共通運用であるほか、小山車・国府津車での代走が頻繁に行われているので非掲載としました。

下り列車

上り列車

熱海〜豊橋：373系充当の当たり列車を狙え！

熱海駅〜沼津駅や浜松駅〜豊橋駅では、特急ワイドビューふじかわ号で運用されている373系を使用した普通列車が3往復運転されているほか、この車両に320円(増税前)で長区間乗れるライナー列車を活用すると環境が大きく向上します。

嬉しいことに、土休日ダイヤの場合でも本数が少ないものの運行がされています。

ダイヤが異なるのが注意点ですが、土休日ダイヤなら朝運転のホームライナー静岡31号が東京始発沼津行きの接続を受けるダイヤで運転されていますので、普通列車グリーン車50km以上780円(増税前土休日)とライナー券320円(増税前)で東京〜静岡を全て座席サービス列車で快適に移動できます(更に静岡〜浜松を順調に移動すると、浜松からは新快速で大垣まで一気に移動できます)。

夕方に下る場合はホームライナー浜松3号が同じく沼津行きの接続を受けるほか、この列車の場合は更に豊橋駅まで373系のまま乗り換えなしで移動出来るため、現時点ではコスパ最強の列車となっていますが、米原までしか接続がないので注意が必要です。※

静岡県の大きさや、ムーンライトながら号利用に苦しまれている18きっぱーの皆さまに是非おすすめしたい列車です。

※この場合に大阪方面まで行く場合は、名古屋駅〜米原駅のみを新幹線でワープすることとなります。乗車券も特急券も分割することで安くなりますが、この記事のテーマからは外れるので割愛します。分割乗車・特定特急券などでお調べくださいね。

夕方下りのライナーが沼津〜浜松駅で乗り通せる一方で、上りは一律で静岡駅で分断となります。

373系使用列車がない時間でも、311系・313系大垣車＝転換クロスシート装備がごく一部掛川・静岡まで乗り入れる運用が設定されています(浜松〜豊橋間は半々)。

……下りは掛川駅で後続列車に乗り換えればいいとして、上りについては掛川駅始発の列車がないために立ち席濃厚となってしまいます。掛川→静岡を新幹線ワープ(¥1,700)とする場合なら上りでも有用でしょうか。

さらに、それにも時間が合わないという方には、御殿場線ワンマン用にボックスシートが連結された編成が連結される列車がごく一部存在しています。

運用状況で変更となる場合もありますが、近い列車に乗る予定でしたら候補に入れる価値くらいはありそうです。

ホームライナー時刻表

平日下り

平日上り

土休日下り

土休日上り

373系普通列車時刻表

平日下り

平日上り

土休日下り

土休日上り

311系・313系転換クロスシート/3000番台時刻表

3000番台については短区間便(熱海〜沼津・沼津〜富士)を割愛しています。

平日下り(浜松以西対応)

平日上り(浜松以東のみ：浜松以西公開準備中)

土休日下り(浜松以東のみ：浜松以西公開準備中)

土休日上り(浜松以東のみ：浜松以西公開準備中)

豊橋〜大垣：速達列車で快適移動

この区間は特別快速・新快速の天下ですので、そもそも悩むことも少ないでしょう。

特急車種に安く乗れるチャンスとしては名古屋駅始発のホームライナー大垣号があり、この1号ならばホームライナー浜松1号も併用出来るほか、大垣駅・米原駅・野洲駅乗り換えで西明石駅まで接続があります。

681系・683系に乗ってみたい、平日午後に東京を出たいという鉄道好きな方なら一考の価値がありそうです。

そして、これらを利用する際には大垣〜米原駅間が30分に1本程度であることに注意が必要です。

名古屋駅で立ち食いのきしめんを啜りつつ、接続の列車に乗り換えるのも手ですが、接続の前列車で大垣駅に行くことで関ヶ原越えの着席確率が上がります。

米原〜大阪方面：話題のAシートが利用可能

ここは新快速の快適な転換クロスシートが利用出来る区間ですので、そもそも苦行ではない区間でしょう。

ファンの方なら、今年デビューしたばかりのAシートに乗ってみるのも楽しそうですね。

JR西日本の通勤着席列車は特急列車で運行されているため、青春18きっぷでは使用できません。

先述のように、上り列車の場合は関ヶ原越えの本数に注意が必要です。

接続を合わせたおすすめ時刻表

Coming Soon……　ブックマークなどもよろしくお願いします。

以上の要素をなるべく多く拾ったモデルケースをいくつか準備中です。

残されている普通列車もなるべく始発駅で座れるように考えていますが、買い出しやトイレ休憩などは度外視です。混雑時は1本待つなど時間に余裕を持つ方が安心です。

また、先述の着席サービス列車についてもコンセント設備はありませんので、モバイルバッテリー持参をおすすめします。

下り列車

Coming Soon…

上り列車

Coming Soon…

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