
東急電鉄田園都市線のレアキャラとしてファンからの人気が高い2000系。
先日2003Fが短編成化・機器更新をして大井町線に転用されました。
その後離脱した2002Fについては、ナンバーを伏せた状態で回送。
工事中の内装から、両先頭車が9022,9122を名乗ることが判明しています。
東急2000系置き換えと組み替え
以前から、車内照明のLED化が2001F:2両・2002F:5両・2003F:8両と中途半端な状態となっており、この15両が大井町線転用時に残存するという予測が以前よりありました。
一度、旧・東急車両のJ-TREC横浜事業所への入場甲種輸送が話題となったもののとん挫。
しばらく時間を空けての転用劇はこれに沿った転用となるものの、2003Fは以前から奇妙な動きをしています。
時系列順としては
2003F離脱・機器更新(8両?)
→10両編成で試運転(2018年3月)
→暫定的に田園都市線で使用するかと思えば再度入場
→5両編成にて大井町線転用(2018年11月)
となります。
そんな2003Fの5両編成もM-M’ユニットを崩したゆえ、5両で4機のパンタグラフという異様さであること、同一仕様の改造を3編成にするとは考えにくい状況から、あくまで2003F用の1M車が出来るまでの仮編成ともいわれていました。
今回の転用ではパンタグラフ3機となっており、今回の9022Fが完成形・2003Fは改造完了までの暫定編成という見方もできそうです。
少数形式を多数形式の続番に改番という例は東急ではあまり例がありませんが、近年だと京阪電車の8000系に編入された3000系が有名でしょうか。
現在の転用状況
ここまで2編成の動きから、最終的な組成の使用状況が明らかになってきました。
2002F→新9022F
クハ | デハ | デハ | サハ | デハ | デハ | サハ | デハ | デハ | クハ |
2002 | 2252 | 2702 | 2702 | 2352 | 2302 | 2802 | 2452 | 2402 | 2102 |
9022F | 搬出 | 9022F | 搬出 | 搬出 | 入場中 | 搬出 | 搬出 | 入場中 | 9022F |
2003F→新2003F(今後9023Fになる?)
クハ | デハ | デハ | サハ | デハ | デハ | サハ | デハ | デハ | クハ |
2003 | 2253 | 2703 | 2703 | 2353 | 2303 | 2803 | 2453 | 2403 | 2103 |
新2003F | 9022F | 9022F | 搬出 | 入場中 | 新2003F | 搬出 | 新2003F | 新2003F | 新2003F |
今後の展開
以上の編成表を読み解くと
・両端クハ→そのまま転用
・2001F電動車・全編成の付随車→廃車
・2002F電動車→各編成1Mのモーター車に、相方は廃車
・2003F電動車→各編成のMユニットのモーター車に
という転用になると思われ、2003Fにて使用されているデハ2303は9021F用Mユニットにすればすっきりした編成表になりそうです。
東急電鉄の4桁ルールは維持される?
東急電鉄では、車両の管理システムが4桁までの対応と言われています。
東急8500系の電動車の頭文字が0になったことや、5050系の4000番台などの例が有名です。
近年増備が続く2020系や6020系といった付番についてもこのために行われているものと推測されています。
今回の改番も2020系の増備状況によって番号の重複が発生する可能性を考えての改番と言えるでしょう。
次形式は8000系か8020系?それとも3020系?
東急電鉄での今後の増備計画を左右するものとしては、東急目黒線・新横浜線用の増結と増備が考えられます。
3000系については1999年からの製造ということで増結については考えにくい状況です。
6両編成が維持される南北線方面直通用として13編成ともに残存する・半数程度を8両編成に組み替えて余剰車は大井町線の9000系の一部を置き換える・全て編成短縮をして大井町線の9000系を置き換える……といった3択が挙げられます。
全編成が大井町線転用となった場合でも、現在の所要数のままだと9000系が3編成程度・9020系が3編成残存することが予想されます。
直通準備は2年後には始まると思うので、床下機器が未更新のままとなっている9000系の特徴的な音も、聞き納めの時期が迫っているのかもしれません。
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