【八高線】209系3000番台カワ61編成が郡山へ・廃車?転用改造?

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八高線で役目を終えた209系3000番台ですが、1編成が改造されたほかは、大きな動きはありませんでした。

湘南色の電車たちに紛れてひっそりと宇都宮で余生を過ごしていたカワ61編成(ハエ61編成)ですが、1年以上の静寂を破り、郡山総合車両センターへ配給輸送されています。

同編成の気になる今後を考えます。

運用離脱時点では転用を強く想定

八高線向けの新製車209系3000番台は、中央線・総武線各駅停車用のE231系・209系500番台の転入により代替が進められてきました。

4編成のうちカワ62編成のみが訓練車(車籍なし・機械扱い)に転用される動きがあった一方で、残りの3編成は疎開留置が続いていました。

このほか、同様に元りんかい線のカワ71,72編成も疎開されたものの、カワ72編成は再度八高線に復帰しています。

3000番台の編成はカワ61編成が宇都宮、カワ63,64編成が桐生にそれぞれ配給輸送にて疎開されていましたが、彼らには移動後に“一休車”の札が確認されています。

この一休車は、計画的・意図的に一時的な休車となっていることを意味します。

一方の二休車は、明確な用途がない場合・廃車前提の場合に適用され、現在ではE257系0番台の付属編成が該当します。

JR東日本では、国鉄時代からのこれらの区分けを明確にしていますので、疎開時点での再利用は計画していたことが裏付けられます。

更に、これらの編成の疎開では複雑・遠回りな経路を使用することで、方向転換が実施されていました。

また、首都圏の廃車車両の解体を多く手掛けている長野総合車両センターではなく、今回のような郡山総合車両センターへの入場を目的としてか、パンタグラフが撤去されています。

ここまでを踏まえると、全車両が転用されそうな雰囲気ですが、過去にはこのような疎開留置をしたうえで計画変更をしていたものの解体された211系0番台・2000番台のような例もあります。

疎開編成のなかでも、今回のカワ61編成だけは川崎重工業製造です。

209系0番台の転用劇では、意図的に川崎重工業製車両の転用を避けており、これは最近でもE217系で同社製造の車両の劣化について労働組合がコメントをしています。

このため、八高線の他の編成が転用をされる場合でも、この編成だけは解体される可能性もまだまだ捨てきれません

最終的な他線区転用数が確定していなかったから一応この編成も取っておいた……という背景も十分にありえる話です。

なお、車籍を有している車両には税金がのしかかります。廃車の方向で確定していたなら、本来は昨年末に輸送を済ませておいた方が適切です。

新天地はどこ?気になる今後の展開

ファン予想の多い武蔵野線転用とは?

多くのファンが予想する転用先として、武蔵野線が挙げられています。

現在、八高線には209系3500番台が5編成(カワ51~55)、E231系3000番台が4編成(カワ41~46)それぞれ編成短縮と改造を済ませ、営業運転にて活躍しています。

これらの八高線置き換え分11編成を差し引くと、武蔵野線向けE231系の転用が試作車を含めても33編成・209系500番台11編成の合計44編成が中央線・総武線各駅停車から転用されることとなります(6編成が残留)。

一方で、置き換え対象となる205系0・5000番台は全部で42編成体制ですが、置き換え本格化のはるか前に209系500番台M71~M73編成が増発目的で転入しているため、現在の必要数は45編成のままでしょう。

そのため、不足する1編成をどこから持ってくるのか、ファンの間では様々な憶測が飛び交っていました。

これらの転用劇を前にして常磐線各駅停車に転用されたE231系マト118,119編成や、京葉線で孤軍奮闘している209系500番台ケヨ34編成などを噂する声が有力でした。

しかしながら、 マト118,119編成は10両編成のまま機器更新入場を実施、 ケヨ34編成は既に10両編成で機器更新をしていたことに加え、防犯カメラを設置しています。

このため、他に妥当な車両がないことから、不自然に疎開留置されている彼らの新天地こそが武蔵野線なのではないか?という推測もされてきました。

このほか、同じ4両編成の仙石線や相模線を挙げるファンもいましたが、それぞれ全車代替と出来ない編成数から考えにくい状勢でした。

209系2200番台の武蔵野線乗務員訓練は実施済だが……

最有力の武蔵野線転用ですが、実は遠い昔に乗務員訓練の実績があります。

これは、ツーハンドルの205系のみだった武蔵野線にワンハンドルマスコンの209系500番台が加わることを前に、幕張車両センター所属の209系2200番台6両を借り入れる形で乗務員訓練が行われました。

このことから、209系のストレート車体車両が新たに加わったとしても、現場としては極端に取り扱いが異なる車両とはならないと考えることが出来そうです。

一方で、疑問点もいくつか残ります。

まず、そもそも209系500番台の投入先を変えるだけで対処可能だった点が挙げられます。

八高線の209系3500番台は、電動車を含めた中間6両を解体する形で実施されています。

八高線の209系500番台5編成分をそのまま武蔵野線に投入しておけば、車齢の若い車両を多く残すことができ、二度手間の転用改造も防げます。

また、4+4両の転用だと、車両貫通などで不都合が生じるほか、209系0番台・3000番台は先頭車の車体長が少し長いため、ゆくゆく武蔵野線にホームドアを設置する場合の支障になります。

8両貫通編成を組成した場合も、そのままでは6M2Tの過剰な出力となります。

過剰な出力だと取り扱いが異なる車両となりますし、電装解除をしても特殊な車両が生まれてしまいます。

機器更新車の廃車を減らしたい・機器更新工事施工両数を最小限に留めたいという点では一定のメリットがありますが、車齢の若い500番台を多く潰し、半自動ドアスイッチを付けたり取ったりしてまで八高線の形式統一が重要だった明確な理由も見つかりません。

疑問は尽きないところですが、最近のJR東日本は複雑な車両計画・変更が続いてます

昨年の209系1000番台の中央線快速電車への転用も、ファンの噂は飛び交いながらも信じられなかたという方も多かったのではないでしょうか。

以上の推測が今後どのような動きが正解となるかは断定する判断材料がありませんので、今後の動向に注視するのみでしょう。

年々増発が続く武蔵野線で所要数減少は考えにくいので、ファンを賑わす新たな話題になりそうです。答えが出るまでは議論が続きそうです。

川越車両センターの電略記号はハエですが、編成名についてはカワ〇〇編成という呼称がされています。
JR東日本内部での呼び方で、少なくとも1996年には使用されていたことが商業誌から判明しています。
現在も、JR東日本大宮支社が公式で出す掲出物やイベントなどの表記でカワ〇〇編成という表記を見かけることが可能です。

そのため、当サイトではファンから呼ばれがちなハエ〇〇編成ではなく、川越車両センターほか関係者の呼び方に従ってカワ〇〇編成の表記としています。

YouTubeで配給輸送の様子を公開!

Youtube=鉄道ファンの待合室資料館では、今回の配給輸送の様子を記録映像として公開しています。

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【転用?廃車?】209系カワ61編成郡山へ配給輸送!疎開先宇都宮から移動(ハエ61)

【転用?廃車?】209系カワ61編成郡山へ配給輸送!疎開先宇都宮から移動(ハエ61)

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コメント

  1. かんざき より:

    ここだけの話、自分が知っている限りの情報を話します
    元々武蔵野線の車両不足問題(2編成)の補充分は何回か計画変更がありました。元々最初の計画は試作車B901編成を廃車にした上でケヨ34編成・ミツB20編成(現マト118編成)・ミツB21編成(現マト119編成)を武蔵野線に転用させサイ183編成を京葉線に転用するつもりだったようです。しかし例のサイ177編成の脱線事故のせいで京浜東北線から転用出来る状況ではなくなりました
    更にE231系についても元ミツB20・ミツB21編成は武蔵野線に転用する予定だったのを上野東京ライン絡みでマト118・マト119編成として常磐快速線に転用する計画になったためトータル結局2編成を置き換えられない状況になりました
    そしてその後E235系導入計画を東海道線→横須賀線だったのを横須賀線→東海道線に変更しましたこの背景はE217系ではなく幕張のマリC625編成とマリC626編成が絡んでいます
    前述する理由で武蔵野線は2編成足らなくなった上で首都圏の混雑状況を見ても運用を減らすにも減らせない状況なので置き換えで余る八高線の車両をうまく利用しないといけない状況になりました
    しかし八高線の車両だけでは車両が不足するため幕張の車両も必要でした。しかし幕張から捻出すると今度は千葉側で車両が足りなくなるためE235系を急遽横須賀線・総武快速線を先に製造するように替えました
    基本編成のMT比がE217系が4M7TだったのをE235系で6M5Tにして性能を上げたのもマリC625編成・マリC626編成が理由です
    なのでハエ61編成含む3編成が1年以上の長期疎開になったのは元々は横須賀線・総武快速線にE235系導入後にマリC625編成・マリC626編成と合わせて転用するつもりだったからです
    しかしおそらく笠幡でハエ61がドア故障したのがきっかけでハエ61は転用せず廃車になります(今日出た2020年度の郡山総合車両センターの業務資料の改造工事の所に209系の記述がないため)
    またハエ63・ハエ64・ハエ71・ハエ72については未定ですがこの内の2つにマリC625編成・マリC626編成をくっつけるつもりのようです。また転用先についても武蔵野線直接転用or我孫子支線転用→マト118・マト119武蔵野線転用or青梅線・五日市線転用→青編成2編成をH編成化して中央快速線転用→209-1000武蔵野線転用のどれかになるとのことです。この先は不明です

  2. 371系あさぎり より:

    京浜東北線のE233系が京葉線に転用される可能性はありませんか?
    上野東京ライン開業により予備が3編成となり、1本どこかに転用しても大丈夫な状況ではないでしょうか。
    そしてその玉突きで209系500台を武蔵野線に転用すると。
    いかがでしょうか。

    • しつ より:

      今後1000番台の機器更新時期に車両不足になる恐れがあるのでその線は薄いかと
      配置82本の79運用持ちなので余剰になっているとも言い難いですけどね

  3. おいかわ より:

    横須賀線・総武快速線にE235系が導入されると直通先の内房線等の関係で幕張の209系の余剰を作れるからそれ次第ですね
    中でも特に6両に関してはモハユニット2つあるので209系3000番台の中間車のパンタグラフを切ってサハ化するで4M4Tの8両作れますし
    武蔵野線の不足分は2編成なのでハエ61は川重製だから廃車だったとしてもハエ63・ハエ64・マリC625・マリC626で対応することが出来ます