【E131系500番台】相模線新型が本格始動!東海道貨物線試運転・G-02編成出場

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2021年7月に登場した新区分E131系500番台。

最初に落成したG-01編成が26日よりさっそく試運転を開始したほか、2編成目となるG-02編成が総合車両製作所(J-TREC)新津事業所を出場、新潟エリアにて試運転を実施しています。

国府津に到着したG-01編成

相模線は、神奈川県の茅ヶ崎駅と橋本駅を結ぶJR東日本の路線で、1991年に電化された際に投入された205系500番台4両13編成が運用されています。

開業から100周年・電化から30周年を迎える2021年、置き換え時期に差し掛かった205系を代替するため、新型E131系500番台が4両12編成投入されることが6月19日に発表されました。

7月12日には製造されていた総合車両製作所(J-TREC)新津事業所を出場し、新潟エリアにて試運転を実施しています。

16日には長岡車両センターのEF64形の牽引による配給列車として上京。相模線で使用される車両が所属する国府津車両センターに到着しました。

その後は国府津車両センターで通電して留置されている姿が目撃されていたのち、26日から国府津〜茅ヶ崎間を3往復する体制で試運転が始まっています。

試運転の様子

26日,27日には、東海道貨物線 国府津〜茅ヶ崎間を3往復運転する体系で運行されました。

東海道貨物線で性能確認試運転を実施した事例は非常に多く、近年では横須賀線・総武線快速電車などで使用されるE235系1000番台(鎌倉車両センター所属)・「サフィール踊り子号」で使用されているE261系(大宮総合車両センター所属)・埼京線と相鉄線の直通運転で使用される相模鉄道12000系などが挙げられます。

性能確認過程で非常ブレーキをかける・加速するなど通常の列車と異なる走行となるため、平坦かつ輸送密度が低い路線である必要があることから、横浜支社管内以外の車両も東海道貨物線で実施される事例が多くなっています。

これらの従来の事例と比較すると、短い区間を複数回走る体系とされている点が特徴的です。

相模線を運転する茅ヶ崎運輸区の乗務員の乗務範囲は、相模線・横浜線の八王子〜橋本・東海道貨物線の茅ヶ崎〜国府津間となっています。

デビューまでの一連の試運転で東海道線系統の乗務員を使用しなくとも運行が可能な区間で実施出来るダイヤとされたことが背景の1つに考えられます。

過去のJR東日本の新造車両の動きでは、既存車両の増備であれば公式試運転(メーカーから鉄道事業者に引き渡す際に本来の性能を満たすかどうかの試験)1日・新規区分の車両であればそれに加えて性能確認試運転を1ヶ月程度繰り返します。

2020年のE235系1000番台の事例では、7月に付属4両編成単独・8月前半に基本編成11両・8月後半から併結15両といった内容でした。

公式試運転は新津事業所で製造された車両は新潟で済ませているほか、500番台は編成構成などの小変化があるため、今回は後者の目的での運行と見られます。

今後もしばらくの実施が行われるものと推察できますが、ファンにとっては営業運転区間外の走行が実施されるかどうか・営業区間での入線確認試験がいつ行われるのかが次の注目ポイントとなりそうです。

G-02編成も出場!全力で生産中

横浜支社管内での動きが始まりましたが、27日にはG-02編成も総合車両製作所新津事業所を出場し、G-01編成と同様に新潟エリアでの試運転を実施しています。

過去実績に倣えば、8月2日前後に国府津車両センターへ輸送されることとなり、その後は各種試験も2編成が使用出来る状態となります。

このほか、同所では宇都宮エリア(宇都宮線・日光線)向けとなる600番台の製造も目撃されています。500番台より先にファンの間で話題となっていたように、既に4編成(TN1〜4)が完成に近い状態で目撃されています。

少なくとも検査表記が8月であることが目撃されていること、8月19日には宇都宮エリアで600番台の報道公開が行われることが発表されており、それまでに上京することとなります。

どうしてもこれまでの長編成形式のペースで考えがちですが、編成両数が短い分、従来車両に比べて速いペースで製造・投入が進められることとなりそうです。TN5編成の検査表記が9月と記載されている目撃情報や、総合車両製作所新津事業所が平日1日につき1両程度の生産能力(先頭車が多い分少しペースは下がるか)を活かして一気に置き換えが進められることとなりそうです。

JR東日本では直流電化線区は首都圏車両の転用がほとんどで、民営化以降に地方線区向けで新造された車両はE127系・E129系の事例程度で、後者はE233系の合間に少しずつ投入が進められました。

同様に地方線区の直接代替に近年積極的なJR西日本でも、521系や227系の投入はアーバンネットワークの代替と同時進行でした。

都心向け車両の投入を止めてまで特定の地方線区を一気に置き換えるという事例はJR東日本でも稀な動きですが、配置両数が少ない相模線・宇都宮エリアの世代交代であれば在来車を“瞬殺”出来てしまう会社の規模の大きさを感じさせられます。

また、既存の発表分の車両以外にも4編成12両の投入がJR東日本のどこかの線区に行われることが判明しており(過去記事)、更なる動きが2021年度内に発生しそうです。

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