【運休終了】E257系2000番台踊り子号復活へ!伊豆急下田へ送込回送

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JR東日本管内の全ての臨時列車が当面の運休ともに、東海道線踊り子号については定期列車2往復の運休が5月7日から実施されていましたが、6月25日より久々の運転再開となります。

詳細は公式発表の通りですが、鉄道ファンサイトとしてはせっかくリニューアル車両としてデビューしたE257系の運休が気になるところです。

背景の考察とともに、伊豆方面の運用変化なども併せてお伝えします。

運休対象は自慢の新型車両たち

今回ついに定期特急列車に運休が発生することとなりますが、不運にも運休対象となったのは3月14日にリニューアル車両としてE257系が投入された2往復となりました。

251系の代替と運用持ち替えによりこの新しい体系が2020年3月14日から開始され、改造着手から1年以上が経過してやっとデビューした矢先の出来事となってしまいました。

しばらくは車庫でお留守番をする日々が続いていましたが、6月25日より運転再開となります。

これに先がけ、踊り子7号のダイヤを使用する形で国府津車両センターから伊豆急下田駅へ送り込み回送が運行されました。運休開始直後に通常停泊となる伊豆急下田駅から国府津車両センターへ疎開回送がされていたため、この分の補充をした格好です。

運休終了の発表がされる前日の6月10日には疎開編成をNA-04編成からNA-08編成へ入れ替える動きも行われていました。251系の運用を踏襲する形で伊豆急下田駅停泊が維持されており、同駅では日常となっていたJR車停泊が久々に再開しています。

〜3/133/14〜5/65/7〜6/246/25
185系で運行=踊り子107号
251系で運行=
スーパービュー踊り子2,7,10号
E257系で運行=
踊り子7,4,15,18号
運休運転再開

このほか、定期列車に準ずる扱いとして設定されていたサフィール踊り子3〜5号についても、6月から運休対象に加えられています。

日中時間帯には定期普通列車の伊東線・伊豆急行線直通運転が日中時間帯取り止められて変則運用が組まれていましたが、この措置についても6月24日までとなりました。

期間中はリゾート21の運用は非公開とされていたものの、通常運用では見ることが出来ない伊東駅行きの方向幕での走行シーンを見ることが出来ました(ダイヤ乱れなどで過去にも実績あり)。

臨時特急列車の運転再開はまだ先となるほか、依然として夜間時間帯の伊豆急行線内普通列車の運休は実施されます。リゾート21についても所定運用に戻されますが、自慢の展望室は利用停止措置が続いていますので、まだ一歩目を踏み出すのみといった印象です。

参考:運休対象となったE257系踊り子号定期運用

A252運用?

列車名列車番号始発駅時刻終着駅時刻
回送回3104M東大宮操5:**上野⑬6:**
回送回3105M上野⑬6:**尾久6:**
回送回3027M尾久9:**東京⑨9:**
踊り子7号3027M東京⑨10:00伊豆急下田
①〜④▲
12:41

A253運用?

列車名列車番号始発駅時刻終着駅時刻
踊り子4号3024M伊豆急下田
●④〜③
9:51東京⑨12:32
踊り子15号3035M東京⑨13:00伊豆急下田15:44
踊り子18号3068M伊豆急下田16:02池袋③19:05
回送回3068M池袋③19:07頃東大宮操19:**

参考:6月24日までのリゾート21変運用

変A運用

列車番号始発駅時刻終着駅時刻変更内容
5630M伊豆高原7:17熱海8:03
5631M熱海8:26伊豆急下田9:57
642レ
※5642M代替
伊豆急下田10:15伊豆高原11:025642M伊東以南区間運休
642レ伊東行として運転
伊豆高原で8000系へ車両交換

変B運用

列車番号始発駅時刻終着駅時刻変更内容
5636M伊豆高原9:11熱海9:57
5637M熱海10:09伊東10:36伊東駅止めで運転
所定8000系6両
5640M伊東10:58熱海11:21伊東駅始発で運転
所定8000系6両
5641M熱海11:32伊東11:55伊東駅止めで運転
所定8000系6両
5644M伊東12:15熱海12:40伊東駅始発で運転
所定8000系6両
5645M熱海13:10伊東13:34伊東駅止めで運転
所定8000系6両
5648M伊東13:45熱海14:08伊東駅始発で運転
所定8000系6両
5649M熱海14:28伊豆高原15:21
5658M伊豆高原15:54熱海16:49
5659M熱海17:06伊豆高原18:01

185系は運休せず……

やはりファンとしての疑問点としては、185系使用列車が残された一方で、3月にデビューした新形式を運休させた点でしょうか。

推測の域を出ないものの、最も考えやすい理由としては、運休対象列車はE257系の独立運用となっているため、関係各所の調整が比較的容易なことが挙げられます。

185系は踊り子号で活躍していますが、JR東日本以外にも下田編成が伊豆急行に、修善寺編成がJR東海・伊豆箱根鉄道に直通しています。

一方で、修善寺編成用のE257系の改造はこれからという状態のため、E257系が使用出来る列車は下田編成単独運転の列車に限られます。

185系についてはライナー運用が複雑に絡んでおり、到着後そのまま特急列車に充てる・一旦引き上げた後にライナーに仕立てるなど様々な動きがあります。

185系定期列車に運休が発生すると臨時回送の設定とその乗務員手配・清掃のメニュー調整(ヘッドカバーなどは使用頻度で作業ダイヤ)など、調整内容が増えてきます。

事態が刻々と変化していることを踏まえると、全運用をバッサリとカットできるE257系2運用が選定されるのも妥当なところでしょうか。特にこの減便を希望していたのは伊豆急行側であったことが示されていることを考えると、JR東海・伊豆箱根鉄道との調整が不要な列車としては最も都合がよさそうです。

また、185系は2021年春の置き換え完了に向けて検査スケジュールを調整していく時期に入っています。

これからが期待されるE257系使用列車を運休すると、走行距離抑制が可能です。E257系は新保全体系と呼ばれる世代ですので、走行距離が抑制されるとそのまま検査を先送りすることに繋がり、コスト削減の効果が少しばかり増えそうです。

一方で、引退が決まっている185系は運休として検査を先送りにしなくとも、期限に余裕があるまま除籍となる可能性が高い状態です。

余談ですが、8月のムーンライトながら号が設定取り消しとなっているものの、185系派動用編成を使用した踊り子号臨時列車は7月・9月のみとなっており、お盆の最ピーク期間は設定されていません。このほか、これを前にして検査を受けていたB6編成も出場済。廃止前提ではない動きだったことと推測できそうです。

臨機応変な対応がしたいけれども……

車両運用・乗務員運用が白紙改正となっている鉄道会社も多く、刻々と変化する状勢への対応にあたった日本中の鉄道関係職員の皆様の苦労は想像以上のことと思います。

なかでも特に苦労を垣間見ることとなったのは、相互直通が絡む列車たちでした。

JR東日本乗り入れをしている富士急行では、直通の富士回遊号だけを残してそれ以外の看板特急を全て運休としていました。その後は一旦定期列車運休の計画で富士回遊号も対象とされたものの、この計画は取り止めとなりました。

東武鉄道との直通特急である日光号・きぬがわ号・スペーシアきぬがわ号についても、いつも以上にガラガラのまま運行を継続。会社間での調整の難しさを感じさせられます。

元々経営状態が良好ではない地方私鉄はかなり苦しい台所事情となっており、各社の公式SNSから悲痛な叫びが聞こえてきます。銚子電鉄が既に“お先真っ暗セット”という攻めたネーミングで話題を集めました。

いよいよ再開に向けた動きが始まっていますので、観光キャンペーンなどを活用してファン目線でできることを進めたいですね。

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