【仙台直通】E657系増備車が登場!5年ぶり増備車K18編成出場

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2020年3月の常磐線全通に向けた準備が着々と進んでいます。

9年ぶりの復活となる常磐線全線走破の特急列車に活躍するE657系増備車が総合車両製作所を出場しました。

E657系の増備は5年ぶり

久々の製造となったE657系。

上野東京ライン開業・常磐線特急の品川駅延伸に合わせて全17編成体制となって以降、およそ5年ぶりの増備車として勝田車両センターにK18編成が加わることとなります。

E657系登場当初は、いわき駅での特急列車分断と車種統一を目的としていました。

また、将来的に増結編成を設定できるよう、仙台側のスカートには電気連結器設置用の切り欠きが準備されていました。

東日本大震災・その後の福島第一原子力発電所の事故のため、長らくのあいだ常磐線不通区間が残っていたことは皆様ご存知の通りですが、全線復旧に合わせて都心から直通特急が再度設定されることとなったのは意外と感じた方も多いのではないでしょうか。

本来の計画とは大きく変更されているどころか、線路移設・先に復旧した区間の一部も再度有効長延伸工事が施工されているように、全通を前にして運行体系が再度見直されている点は大きく評価されるべきポイントですね。

JR東日本では、仙台駅への直通特急復活にあたり、10両2編成の増備を発表しています。

今後、もう1編成(K19編成)が登場することとなり、全19編成で全線復旧となった常磐線を行き交うこととなります。

深刻な被害を受けた常磐線と沿線地域。E657系が復興の架け橋となることに期待して止みません。

増備車の変化はある?

5年ぶりの増備車登場となったE657系ですが、同僚のE531系が細部を変更しながら増備されているのとは異なり、目立つ変更点はありません。

E657系の在来車が途中で増設した前面FRP部分の強化板についてもしっかりと設置されており、目立つ設計変更は見られません

連結器カバーがされていないこと、ブレーキ管用のコックが設置されていることも出場回送恒例ですので、車両自体の変化ではありません。

最近のE233系相鉄直通増備車・E257系改造車などの傾向から、行先表示器のROMについても変更されていない可能性が高そうです。

但し、E657系を含めた常磐線系統車両の特徴として、新造時のみ床下機器の塗装色が異なるというものがあります。

交直流電車の検査を担当している郡山総合車両センターでは、定期検査施工時に床下機器をライトグレーに塗装しています。

一方で、各メーカーから新車として登場する際はJR東日本向け車両の標準塗装であるダークグレーで登場します。

このため、常磐線系統では新造車両と定期検査施工車両で外観が異なるという珍しい現象が発生しています。

白基調の前面デザインに加え、130km/hの高速運転で前面部が汚れやすいE657系。

ダークグレーの床下ときれいなボディの組み合わせは比較的短期間で見られなくなるかと思いますので、早めに記録しておきたいですね。

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今回のサムネイル画像は、フォロワーのN5839様(@N200656667 )から許可を得て掲載させて頂いております。

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