日本各地で天皇陛下がご乗車され、大きな注目を集めるお召し列車。
在来線で最も運行されている会社といえば、沿線に歴史的建造物が多い近畿日本鉄道でしょう。
2019年11月には伊勢方面・橿原方面と2回の運行が明らかになっており、関西地区のファンから注目を集めています。
ファンに嬉しい複数日程の設定へ
天皇皇后両陛下の伊勢神宮・神武天皇陵行幸啓に伴い、近畿日本鉄道ではお召し列車の運転計画があることが政府官報により明らかになっています。
伊勢神宮への行幸啓は11月21日〜23日の3日間です。
11月21日には名古屋駅から宇治山田駅まで、復路は翌々日となる23日に宇治山田駅から名古屋駅まで運転される予定です。
こちらは土曜日の運行となっていますので、沿線のファンにとっては嬉しいイベントとなりそうですね。
一方の神武天皇陵行幸啓は11月26日・27日です。
11月26日には京都駅→橿原神宮前駅にて、翌11月27日には橿原神宮前駅→京都駅にて運行される予定です。
過去記事でも記していますが、お召し列車の運行スケジュールは政府官報に掲載されていますが、詳しい時刻などは非掲載となっています。
警備の都合もあるので当サイトでは政府官報発表以上の内容は記しませんが、試運転の動向や前後スケジュールなどを参考にすると、おおよその時間は掴めるかと思います。
なお、この運転に伴い。2019年11月の”しまかぜ”運行スケジュールは京都発着を原則運休、名古屋発・大阪発が運休日となっている火曜日・木曜日のみ運転という特別体制が組まれています。
捻出された1編成分を活用し、既に各種乗務員訓練が進められているほか、来月以降は車両整備なども進められるものと見られています。
三重県への行幸啓に伴うお召し列車
11/21(木) 近鉄名古屋駅→宇治山田駅
11/23(土祝) 宇治山田駅→近鉄名古屋駅
奈良県・京都府への行幸啓に伴うお召し列車
11/26(火) 近鉄京都駅→近鉄橿原神宮前駅
11/27(水) 近鉄橿原神宮前駅→近鉄京都駅
“しまかぜ”登板は今回が最後?
近鉄のフラッグシップとして登場した50000系”しまかぜ”ですが、本年度の運行をもってお召し列車の担当から外されるのではないかと推測する声も多く聞かれます。
これは、従来から近鉄のお召し列車ではその当時の最新型車両を使用する傾向にあることが背景に挙げられます。
ここ最近は21000系アーバンライナー → 23000系伊勢志摩ライナー → 21020系アーバンライナーnext → 50000系しまかぜと変化を続けてきました。
2020年3月には、現在製造が進められている”ひのとり”が新たにデビューするため、これによって来年度以降のお召し列車についてはこの80000系”ひのとり”を使用するのではないかという推測をする近鉄ファンの方も多いですね。
近鉄の長年の慣習となっていることから、この推測はかなり現実的なものと言えそうですね。
一方で、50000系しまかぜはフラッグシップ車両なので今後もお召し列車に登板するのではないかと推測する声も聞こえてきます。
車両設備については申し分のない車両ですので、ファンの多い50000系に頑張って欲しいところでもありますね。
但し、2019年11月の運行スケジュールの通り、人気列車の運行を差し置いての運行という体制は近鉄側にとっては合理的ではない体制であることも事実です。
来年度以降も時折設定される可能性が高い近鉄のお召し列車動向が注目されています。
少なくとも今月は2往復も見ることができるので、50000系の晴れ舞台を一目見てみたいという方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
お召し列車の撮影には独特のルールもありますので、関連記事なども合わせてどうぞ。
コメント
近鉄よりJR東海の方が多くないか?
新幹線単独利用もあるし、近鉄に乗るなら必ず東海道新幹線のるだろう。
もっとも、日章旗はつけないが。