【元・日比谷線】東京メトロ03系の北陸鉄道譲渡車両が姿を現す

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東京メトロでは、日比谷線の車両更新が進められており、まもなく在来車である03系の淘汰が完遂します。

比較的経年が若い車両の淘汰も行われることとなりましたが、先頭車両などは「第二の人生」に向けた改造が進められています。

熊本電鉄に続く2社目として、北陸鉄道向け譲渡車両の改造が進み、完成が近づいてきました。

北陸鉄道譲渡車両の仕様

熊本電鉄に続く2例目の改造となりますが、熊本電鉄は西鉄グループが改造を担っていますが、今回の北陸鉄道譲渡改造は JR西日本・松任工場にて行われています。

改造を手掛けた会社の違いもあり、外観は大きく異なるものとなっています。

旧来は方向幕または3色LEDを装備していた03系ですが、北陸鉄道譲渡車では初めてのフルカラーLEDの設置が目を惹きます。

また、熊本電鉄譲渡車両とも異なる排障器(スカート)が設置され、前面の雰囲気は大きく変化しています。

元々8両編成だった03系では、両端の先頭車がモーターなしでしたので、電装工事・パンタグラフ設置が新たに行われています。

パンタグラフは熊本電鉄で採用された今どきのシングルアーム式パンタグラフではなく、菱形の在来型です。

搭載された床下の主要機器についても、新造品のほかにも電動車からの活用がありそうです。

半自動ドアボタンの設置も新たに行われています。

前面にせり出した無線アンテナも北陸鉄道用に新設されたもので特徴的ですね。

まだまだ譲渡は多数実施?各所に疎開

日比谷線での活躍を終えた03系は、所属区である南千住から乗り入れ先の竹ノ塚に一旦疎開したのち、東武伊勢崎線を北上して渡瀬北留置線に順次自走で廃車回送が行われます。

鉄道車両としての最期を迎えるこちらは、正式名称「東武鉄道資材管理センター北館林解体場」。

この地では、線路を所有する東武鉄道のほか、乗り入れ先の電車や、陸路を経由して小田急電鉄などの関東私鉄の解体作業が多く行われています。

日比谷線の余剰車両についても順次解体作業が進められていますが、3扉の先頭車と中間電動車の一部は東京メトロの様々な車両基地に搬入されています。

古巣である千住検車区だけではなく、東西線の車庫である深川検車区行徳分室(妙典駅最寄り)、新木場CR(車両基地)にも分散留置されています。

譲渡前の仮置きが目的とみられており、該当車両は他社譲渡の対象とみられています。

既に改造が始まっている車両群は陸路・鉄路で改造場所に輸送されており、今回の北陸鉄道譲渡車両については JR西日本・松任工場にて実施されています。

そのため、 JR西日本所有のDE10形による入れ替えシーンも実現しています。

鉄道車両の譲渡時の改造ですが、その車両のノウハウがある元の所有会社が施工する例と、現状で納車したのちに自社でカスタマイズする例が多く、その2社以外が携わる例はあまり多くありません。

関東だと東急電鉄系の東急テクノシステムや、京王電鉄の京王重機整備などが稀に他社の改造を担うことがありますが、今回は譲渡先の北陸鉄道にとって近い存在……というお付き合いから同じ県の松任工場に依頼したのでしょうか。

次なる譲渡先はどこ?

現在、熊本電鉄と北陸鉄道の2例が発表済となっていますが、現在の疎開済の車両数を考えると、この他にもどこかの会社が検討しているのではないでしょうか。

ファンから噂されているのは長野電鉄です。

こちらは、置き換え対象車両が日比谷線の前世代型である3000系です。

東京メトロ移行後も、メトロが3000系を保存目的で買い戻すなど、取引実績があります。

一方で、既に6編成が営業運転している東急電鉄の8500系を買い足す可能性もあり、長野電鉄8500系に存在する運用制限の問題ともども動向が気になるところです。

地方私鉄各社では、18m級3扉の狭軌1,067mm車両の出物が今後は期待できないということもあり、各社が東京メトロ03系・東武20000系列の置き換えに注目していました。

先述の長野電鉄以外にも、まだまだ購入に名乗りを上げる会社があるかもしれません。

特に、中間車が疎開されている編成とそうでない編成がありますので、この数がヒントになりそうです。

トップナンバーは保存車に!?

新木場CRに搬入された03系は、トップナンバーである101Fの1編成のみとなっています。

東京メトロでは、民営化以降に車両保存に熱心です。

日比谷線の先代3000系については、譲渡先の長野電鉄から買い戻すというかなり珍しい事例です。

それどころか、海外譲渡した丸ノ内線の旧来車両群も地球の裏側から買い戻しています。

さらに、セカンドナンバーながら量産車第一号の色合いが強い千代田線6000系6102Fについては10両丸々新木場に保管されています。

今回の03系についても、トップナンバー1編成だけが異なる場所へ搬入されていますので、こちらについても保存目的の可能性が十分に考えられますね。

日本中の鉄道会社で一番の利益を叩き出している東京メトロ。

帝都高速度交通営団時代から歴代活躍していた名車群を動態・静態でどんどん保管していく姿は、地下鉄博物館に代わる巨大な博物館などの構想があるのかもしれません。

中長期の目標かと思いますが、ファンにとっては期待せざるを得ませんね。

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画像元ツイート紹介

今回の写真は、らいち様(@T_Raich)から許可を得て掲載しています。

元のツイートを紹介します。

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