【石山坂本線】京阪600形35周年でヘッドマーク!新塗装化も進展中

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京阪電気鉄道の石山坂本線で活躍する600形。

登場から35周年を迎え、特別ヘッドマークも掲出されました。

あまりスポットの当たらない600形ですが、長年の塗装を改める動きがまもなく完遂となります。

大津線最初の冷房車600形

600形は1984年(昭和59年)に大津線(京津線・石山坂本線)初の冷房車として登場しました。

現在、京津線はびわ湖浜大津~御陵間を結び、御陵駅から京都市営地下鉄東西線に乗り入れます。京都市営地下鉄東西線が開業した1997年(平成9年)以前は御陵~京津三条間は道路の上を走る併用軌道路線でした。

600形などのステップがない車両は併用軌道区間内の駅を通過する「準急」を担当。ステップがある80形は「普通」の運用に就いていました。

石山坂本線は坂本比叡山口と石山寺を結び、びわ湖浜大津で京津線に接続しています。石山坂本線は専用軌道がほとんどですが、びわ湖浜大津~三井寺間の一部区間では併用軌道区間を走ります。

600形が登場した当時、大津線では新性能化がようやく始まった段階で、冷房車両がない路線でした。

600形は冷房付きの新性能車として大いに注目されました。

600形は「新造」という触れ込みで紹介されがちですが、実際は300型8両、260型2次車、3次車12両の生まれ変わりです。大津線では昔から旧型車の生まれ変わりが得意芸となっています。

計20両という陣容ながら、様々なバリエーションがあります。1次車(601~608)は前面窓が平面、連結面は丸窓、雨樋は側面と同じ高さです。

2次車(609~612)以降は前面窓が曲面となり、3次車(613~620)は製造工程の違いから連結面は切妻となりました。京津線の部分廃止以降は石山坂本線で活躍しています。

600形一次車のみに掲出されたヘッドマーク

2019年11月23日~12月22日まで600形の一次車のみに35周年記念ヘッドマークが掲出されました。

トップナンバー601編成と記念ヘッドマークの組み合わせです。

前面窓が平窓の1次車ですので、小型の車体がよりかわいらしく見えます。

ヘッドマークに描かれた600形は緑色の旧塗装でした。

欲を言えば、ヘッドマークに合わせて旧塗装の600形が見たかったですが、これは今後の周年イベントでのリバイバルに期待するところでしょうか。

石山寺行き607編成は記念ヘッドマークと「比叡山・びわ湖 山と水の廻廊」ヘッドマークのダブルヘッドマークでした。

「比叡山・びわ湖 山と水の廻廊」ヘッドマークも凝ったデザインとなっています。京都から琵琶湖を経由し、びわ湖へとつながるパノラマ感あふれるルートを表現しているとのことです。

こちらは600形の3次車です。前面窓が曲面なだけに1次車と比較すると、近代的に見えます。

600形の他にも、石山坂本線では1992年(平成4年)に登場した700形が活躍しています。

今後の600形は?

現在のところ、石山坂本線では車両の新造、廃車の計画はありません。当分は600形、700形の活躍が続くものと思われます。なお、新塗装への変更完了は2020年度末としていますが、私が訪れたときはラッピング車を除き旧塗装車は見当たりませんでした。

様々なラッピング車両も魅力的ですが、広告としての掲載ですので期間限定のものばかりです。

アニメなどとのコラボも多く実施されており、鉄道以外の幅広いファンにも愛されていますね。

京津線800系も塗装変更が進んでいるので、京阪らしい旧来の塗装の記録もしっかり行いたいですね。

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