【3編成の小所帯】京阪7200系がデビュー25周年!記念ヘッドマーク掲出

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京阪電気鉄道は6月19日から7200系に「7200系25周年ヘッドマーク」が掲出されています。

これは7200系がデビュー25周年を記念したもので、大阪方と京都方で異なるデザインとなっています。

京阪7200系とは

7200系は1989年にデビューした7000系の改良版として1995年にデビューしました。車体は1983年デビューの6000系から続くアルミ大形押出形材の車体を持ち、18m3扉ロングシートとなっています。

1995年といえば阪神・淡路大震災が発生した年です。7200系は神戸市にある川崎重工業で製造されましたが、震災により道路が寸断されたため、海上輸送を使って寝屋川車両工場へと納入されました。

一方、6000系や7000系から大幅に変わった点も存在します。それが曲線を活かした前面デザインです。7200系の前面窓は大型になり、曲線を活かした柔らかな顔になりました。この前面デザインは後続の9000系や10000系にも採用され、2018年には9000系や10000系と共に撮影会が開催されました。

デビュー当初の塗装は緑色系2色の旧塗装でしたが、2008年~2011年にかけて新塗装化が完了しています。また「きかんしゃトーマス」のラッピングトレインにもたびたび選出されています。

車内はロングシートですが、モケットの色は長らく続いていた緑色系から青緑系と青紫系の組み合わせに変更されました。現在はリニューアルされた6000系などの一般車と同じ色になっています。側面窓はボタン1つで窓が操作できる電動式パワーウィンドウが導入されています。またデビュー当初はLEDによるテロップと停車駅マップが設置されていました。

下回りは基本的に7000系を踏襲しており、制御装置はGTO素子のVVVFインバータを採用し、ブレーキは回生ブレーキ優先全電気指令式電磁直通ブレーキです。

製造両数は23両にとどまり、京阪電車の中では少数派です。デビュー当初は4M4Tの8両編成と3M4Tの7両編成が存在しましたが、2015年~2016年にかけて7両編成化が進められました。7両化に伴い、余った2両は10000系に編入されました。現在は7両×3編成、計21両が活躍しています。

京都方、大阪方で異なるデザイン

「7200系25周年ヘッドマーク」を撮影するために萱島駅から準急出町柳行きに乗車しました。前面が9000系や10000系と同じせいか、25年前にデビューした車両とは思えません。

京都方には新塗装の7200系をデザインしたヘッドマークが掲出されています。誕生20周年の際にもヘッドマークが掲出されたことから、おそらく30周年でも同じような企画を行うでしょう。

一方、大阪方のヘッドマークは旧塗装の7200系が描かれています。明るい緑色のせいか、新塗装ベースの京都方のヘッドマークと比較すると目立ちます。

旧塗装時代は8両編成も存在し、急行や特急運用に就いたこともあります。先述したとおり、現在は7両編成のため特急運用に就くことはないでしょう。なお掲出は8月10日までです。

7200系の運用は

7200系はすべて7両編成のため、京阪本線の普通や準急を中心に活躍しています。普通は萱島駅止まりがあるため、京橋駅~萱島駅間が最も出現率が高いことになります。なお昼間時間帯における京阪本線の普通は中之島駅発着、準急は淀屋橋駅発着が基本です。中之島駅や淀屋橋駅で待ち続けても7200系に会えない可能性があるため、京橋駅で待つことをおすすめします。

何しろ7200系は3編成しか存在しないため、場合によっては長時間にわたって待つこともあります。またほぼ同じ車体の9000系や10000系との見間違いにもご注意ください。

過去には宇治線沿線で行われた宇治川花火大会への応援として、5両編成に組み替えた上で宇治線に乗り入れたこともあります。しかし2013年を最後に宇治川花火大会は中止されたので、7200系が宇治線に乗り入れることはないでしょう。

今後の7200系は

7200系の先輩にあたる6000系や2400系などの車両が京阪本線で活躍している姿を見ますと、当分は現在と同じく準急や普通での活躍が続くことでしょう。宇治線や交野線では10000系や13000系が活躍しているため、支線への転属はないと思われます。30周年も現在と同じような状態で迎えることでしょう。

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