京成電鉄久々の新形式3100形が大きな注目を集める一方、既存車両“3050形”(3000形7次車)についても新たな装いで再出発しています。
三崎口駅乗り入れが短期間で終了した一方で、新たに京急久里浜駅発着の京成車運用が設定されています。
既存車の今後を考えます。
28日から始まった京急久里浜駅発着運用
京急線発着の京成車運用では、2018年12月改正より突如三崎口駅乗り入れが始まって大きな話題となっていました。
特急三崎口行き・快速特急成田スカイアクセス線経由成田空港行きの表示で大きな注目を集めた平日夜の京成車の三崎口駅乗り入れですが、2019年10月改正では早くも京急久里浜駅発着に改められています(関連記事も参照)。
経緯は明らかにはされていないものの、長距離を走る運用という都合から遅延に巻き込まれるリスクが高かったこの列車、小規模遅延で京急久里浜駅止まり・以南は京急車での代走とされることがあった背景が考えられます。
今回のダイヤ改正による修正は、予め京急久里浜駅発着で折り返し間合いを確保することで、遅延対策を行ったと考えて差し支えなさそうです。
京成車の“京急〇〇”表示は初登場
今回の京急久里浜駅発着に際して、既存の3050形・新形式の3100形に京急久里浜駅行きの表示が新たに加えられています。
京成車では従来は京急蒲田=蒲田といった社名省略の表示が一般的でしたので、都営5500形に続いて他社の正式名称の表示が行われることとなります。
しかしながら、スカイライナーの表示器や駅掲示などでは“京成上野”といった正式名称に揃える動きがある一方で、新型3100形でも自社駅名“高砂”・従来からの“川崎”などの略称も維持されており、京急久里浜駅表示以外については略称ばかりで統一されていない点も気になります。
推測の域を出ないものの、ダイヤ改正で京急側が三崎口発着運用を久里浜発着にすると伝えて、それからROMに追加した京急久里浜だけが正式名称に反映されたという考察ができそうです。
京成が正式名称への統一を始めたのは今回のダイヤ改正からですので、ゆくゆくROM更新で正式名称に統一される可能性も十分考えられますので、今後の動向に注目したいですね。
“3050形”は順次本線に転用
今回のダイヤ改正に合わせて、新たな装いとなった京成”3050形”(3000形7次車)ですが、一部編成の本線転用計画があることが明らかになっています。
向こう数年で3100形の成田スカイアクセス線運用が7編成となることも明らかにされていますので、最終的には3100形で統一・オレンジ色の”3050形”が見られるのは2,3年程度と短いものになりそうです。
記事公開時点では6編成中1編成のみがオレンジ色となっていますが、順次カラーリングの変更が進むものと考えられます。
現在は印西牧の原停泊運用から外されている3100形の運用制限、またここ1週間はダイヤ乱れが続いていますので、スカイアクセス線系統の運用が複雑なものになっています。
これらの課題が解決すれば外観デザインの変更は急速に進む可能性もありますので、水色の爽やかな3000形が見納めになるのはそう遠くはなさそうです。
水色の”3050形”・新たな装いの”3050形”・新形式の3100形と被写体に飽きない運用がされているのも過渡期ならではですので、今のうちに楽しんでおきたいところです。
動画資料集
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画像元ツイート紹介
今回の画像は、フォロワーのHOKUSO7818様(@HOKUSO7818)から許可を得てお借りしています。
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