
乗り鉄・撮り鉄の皆さまにとって年に4回のお祭りである臨時列車発表。
気になる人気列車が多数設定されている影で、年度末に置き換えが報じられている251系の臨時運行が10月6日を以って終了しています。
251系の引退までの動きを考えます。
251系の運用形態
251系については、2泊3日で特急3往復とライナー1往復をする定期運用と、土休日に1往復運転される臨時運用に大別されます。
ピーク期に運転されるスーパービュー踊り子9号・12or14号はこの土休日の臨時運用の後運用で走行するほか、最近運転されていなかったスーパービュー踊り子6・11号は3号の下田停泊の間合い運用です。
これにより、4編成配置・平日3編成使用・土休日4編成仕様という運行パターンがここ数年は大きな変化なく行われていました(走行距離の関係で臨時運用自体は減少傾向でした)。
2020年3月にE261系2編成「サフィール踊り子号」が投入されることが発表されており、これに合わせて251系スーパービュー踊り子号の運行が終了するとみられています。
繁忙期には、このうちの週末臨時のスーパービュー踊り子1号(閑散期新宿駅発着)と定期列車であるスーパービュー踊り子10号(定期池袋発着)の大宮駅延長運転が行われており、発車メロディ録音を趣味とするファンにも人気の列車でした。
今回のプレスリリースから読み取れること・課題も?
今回の秋の臨時列車プレスリリースでは、土休日運行のスーパービュー踊り子1・4号という臨時運用が185系の踊り子161号・154号に代替されています。
これ自体は251系の定期検査時に発生している代走ですが、今回は10/12以降の秋臨時全てが対象となっており、全般検査を施行するにしても長すぎる離脱期間(過去事例では4週代走)です。
皮肉にもE257系・E261系への置き換えを前にして、251-1運用が先輩の185系に代替されることとなりました。
引退前なのでイベント列車を運行するため……という淡い期待もしてみましたが、多客臨としての設定は一切ありません。
以上を考えると、定期検査時期に一番近い編成(RE-3編成?)が運用離脱をするという可能性が高くなってきます。
一方で、今回の秋の臨時列車プレスリリースでは、E257系2000番台の11/30ダイヤ改正投入はなさそうな雰囲気です。
となると、2020年2月の河津桜まつり繁忙期輸送を乗り切らなければなりません。
ここ数年は185系を少しずつ廃車をしているため、河津桜まつりシーズンには波動用編成までフル稼働をすることでなんとか乗り切っています。
理論上は近年185系で運用している踊り子156号をスーパービュー踊り子6号に戻し、この踊り子161号〜の運用を譲ることで251系3編成体制で回すことは出来るものの、半年もの間予備編成なしで運用するのはあまりにも現実的ではありません。
以上の経緯を踏まえると、3月ダイヤ改正までなんとか乗り切りたいが、定期検査ギリギリの編成がいるため、休車期間を設けてギリギリまで全編成を使用するという可能性が考えられます。
いずれにせよ、今まで以上に定期列車の185系代走が発生しやすい環境であることには変わりないので、踊り子号の185系・251系体制の最後に大きな話題を生みそうです。
趣味的視点では、黎明期に各線区での走行実績がありますので、新潟方面・吾妻線方面・千葉方面・日光方面などへの団体臨時列車などに期待したいところですが、このギリギリの臨時運行を見るとなかなか厳しそうです。
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動画資料集
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