直通運転開始を前にして盛り上がりを見せている相鉄の都心乗り入れプロジェクト。
前回記事更新後、相鉄12000系の都心乗り入れ・JR東日本E233系の西谷駅への試運転が始まりました。
毎月後半に大きな動きをお伝えしていますので、過去記事も合わせてどうぞ。
12000系の乗入試運転はまさかの品川駅発着
7月末に12101×10編成が深夜試運転を実施したのち、8月に入って同編成が品川駅〜羽沢横浜国大駅〜西谷駅を折り返す形態で日中試運転が行われました。
こちらは日中・深夜共に2日間しか行われていませんでしたが、20日に再開されました。
新宿運輸区の運転士・車掌全員に乗務員訓練を実施するとなると結構な運転本数が必要かと思いますので、どういったスケジュールで行っていくのかが注目されます(記事公開日=20日のJR・相鉄の両社車両数往復体制が継続?)。
なお、E233系の新宿運輸区の乗務自体は3000番台を担当・0番台に便乗の行路が現在も存在するものの、7000番台の乗務は定期行路初設定となります。
微妙に異なる機器類の取り扱いについては車庫内で済ませるのか、それとも自社車両で設備を学んだ一方で他社車両の取り扱いを車庫内で済ませるのか。
相鉄が自社新線の乗務員訓練を本格化しているなかで、自社線内の試運転を全く行ってこなかったJR東日本。
209系1000番台中央線転用について、当初は車両センター構内での現車訓練を予定していたものの、労使間交渉で乗務員訓練列車を多数運行することとなった経緯(組合報)がありますので、JR東日本がどういった動きになるのかは直通運転開始前の大きな注目ポイントですね。
お盆明けからE233系7000番台が西谷駅へ
2019年8月19日・20日とJR車=埼京線向けE233系7000番台の西谷駅乗り入れ試運転が開始されました。
こちらも相鉄車と同様に、品川駅〜羽沢横浜国大駅〜西谷駅で折り返す形態にて行われています。
現状、西谷駅発着の直通列車が設定されるかどうかは分からないものの、JR線からの列車の西谷駅発着は、ラッシュ時のみの少数となるか、遅延時の折り返しのみとなるかのどちらかと推測できます。
西谷駅のポイントをうねうねと進むシーンも試運転ならではの光景となりそうです。
一方で、JR線側についても12000系同様品川駅発着で行われており、品川駅留置線(旧・田町電車区〜田町車両センター跡地)に疎開されている編成が活用されています。
直通運転開始後のJR側の運行区間・担当区所を考えると新宿駅発着で行うのが妥当なところですが、こちらはダイヤ改正前の新宿駅構内都合などがありそうですね。
品川には2編成のE233系が疎開されていましたが、この場所選定自体について、相鉄直通試運転本格化を見越していた可能性もありそうです。
川越車両センターの担当車両急増により、日中・夜間停泊運用が多く設定されるのではないかという推測もある品川駅。
どういった運行形態となるのか、品川駅を出入りする運用は組まれるのかなど、まだまだ疑問点は多くありますね。
現時点で半数しか終わっていない直通改造ですが、11月30日までに改造が未完了の編成にサークルKのような目印が付くのか、とりあえずは増備車のみで回すのかなど、E233系についても気になる点が多くなっています。
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