【東急5050系】ようやく?元住吉事故代替5178Fが製造中?5年の動きに終止符か

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2014年(平成26年)から5年経過した現在も、8両1編成が少なくなったままの東急東横線。

事故から5年も経過した今になって代替車と見られる編成=5178Fの製造が相次いで目撃されて話題となっています。

5年間の複雑な動きを振り返ります。

元住吉駅構内列車衝突事故の概要

山梨県を中心に深刻な大雪の被害があった2014年(平成26年)2月は、関東平野部でも珍しい大雪に見舞われていました。

そのなかでもほぼ通常運行をして混乱を最小限に抑えようとしていた東急電鉄ですが、車輪と制輪子(車のブレーキパット)の間に雪が挟まったことで、ブレーキの効きが大幅に悪くなってしまい、下りの各駅停車が先行の各駅停車に追突するという事故が発生しました。

追突した側は自社所有の5050系5155F、追突された側は共通運用をしている横浜高速鉄道所有Y500系Y516Fで、5155Fの横浜側・Y516Fの渋谷側を中心に深刻なダメージが発生しており、この2編成の処遇が注目されていました。

その後の複雑な車両の動き

5155Fの渋谷側とY516Fの横浜側はそこまでダメージが発生していなかったため、台枠が歪んでいる車両だけ代替新造するのではないか、2編成の被害が少ない号車で1編成を作るのではないか、などの様々な憶測が飛び交いました。

多くの予想を裏切って、東急電鉄のお家芸(?)である組み換えを含んだ車両の動きは発生しなかったほか、通常の事故車代替でありがちな代替新造=修理扱いともしていません。

しかし、会社跨ぎの車両繰りとなったためか、ややこしい動きが発生しています。

2014年6月30日〜7月上旬

横浜高速鉄道Y516Fが総合車両製作所に陸送にて搬入されています。

この時点では、一部車両の代替新造や修理での復旧をすると思われていましたが、残念ながらその後目立った動きは目撃されていません。

2016年9月6日〜8日

副都心線直通開始直後に製造された5176F以来となる、5177Fが甲種輸送されています。

外観上の大きなポイントとして、スカートの設計変更によりスノープラウが設置されており、元住吉駅事故の代替車であることを色濃くしています。

しかし、田園都市線用の2020系などの後継車に引き継がれていませんので、今後この形態が主流となる可能性は低そうです(同様のスカートに交換された編成もありません)。

また、5000系6扉車置き換え用中間車をベースとした内装仕様のほか、床下機器の相違などの違いもある異端児となっています。

2017年5月31日

東急電鉄と横浜高速鉄道で、横浜高速側の事故車Y516Fと、東急電鉄の5156Fを車両交換しています。

東急電鉄5156Fは現状の仕様のまま横浜高速鉄道Y517Fとして入籍し、横浜高速鉄道Y516Fは東急電鉄Y516Fとして入籍となっています。

この動きは、経年が2年差と近い両編成を等価交換することによる現物での補填とすることが主な目的と思われます。

経年差で言えば5151〜53Fでしたら1年ですが、5155Fが欠番となることから近い番号として選定された可能性があります。

この5156Fの車籍の変化は公にされるまで時間がかかりましたが、車内LCDディスプレイの大型化がこの編成だけ施工されずに注目されていました。

2017年6月21日

東急電鉄所有となってからも総合車両製作所にて動きがなかったY516Fが1ヶ月も経たずに除籍されています。

この複雑な書類上の動きにより、東急電鉄の電車が全損して廃車となったことと同等にしています。

2017年6月25日,7月4日,11日,28日

東急電鉄側の事故車、5155Fが2両ずつ陸送・搬出されました。

Y516Fとは異なり、直接解体業者に運ばれています。

2017年7月28日

全車両の陸送が完了したこの日付けで東急電鉄側の事故車5155Fについても除籍されました。

2017年10月10日〜13日

総合車両製作所に搬入されていたY516F(損傷が激しかった先頭車Y516以外)が、解体業者まで再度陸送されています。

横浜高速鉄道みなとみらい線開業前の試運転のための搬入・総合車両製作所への搬入・そして廃車と3度の陸送と、新造時・乗り入れ改造入場・TOQ-iと共に出場と3度の甲種輸送。

波乱で短い生涯もここで完全に終止符が打たれることとなりました。

2018年3月5日〜24日

横浜高速鉄道Y517Fについて、外装・車体表記を横浜高速鉄道仕様に変更しています。

一般的に考えれば、車籍の移動に合わせて仕様変更をすることが自然です。

Y516F側の動きを考えると、こちらの廃車処理を進めるために書類上の移籍はしたものの、仕様変更の改造メニューが決まっていなかったものと推測できます。

なお、5000系列の製造年次の違いによる行き先表示器の違いがあるほか、東急電鉄所有時代に施工された前照灯と車内照明のLED化、屋根は従来のグレーのままなど、異端な存在として現在も注目される車両となっています。

2018年9月ごろ

5050系そのままだったY517Fの内装全般が横浜高速鉄道仕様に変更されています。

化粧板座席モケット(構造は5050系のまま)・ドアチャイム・床材・座席仕切り・ドア上ディスプレイのカバーなど、徹底的にY500系に準じた仕様とされた一方で、5050系同様のドア窓強化も受けています。

半年足らずで再改造となった要因は、未だに1編成が減ったままであるために検査入場などの合間をみて施工されたのか、それとも仕様が決まっていなかったのかのいずれかでしょう。

2019年7月8日

3年3ヶ月もの間、8両編成として運行されていた4105Fが10両編成で運用に復帰しています。

5178F登場までは8両編成の数が少ないまま運行するのかと思いきや、同日より平日朝の36K運用を10両編成の57K運用に改めています。

この運用は2019年3月改正以降、8両編成で運行されている運用ながら、日吉→元町・中華街→和光市→武蔵小杉という運行区間のうち、東横線内は急行運転=10両編成も走行可能なダイヤ設定となっていました。

また、同改正では10両編成の60K運用が新設された一方で、57K運用が欠番となっていました。

このことから、将来的な10両化を前提としていたダイヤだった(もしくは10両での運行を前提にダイヤを作成していたものの、車両数の関係で8両に改められた)ものと推測出来ます。

元住吉事故を巡る大きな動きまとめ

2014年2月 元住吉駅構内列車衝突事故が発生

2016年9月 5177Fが製造

2017年5月 5050系5156Fが東急電鉄から除籍→横浜高速鉄道に譲渡

2017年6〜7月 事故車が除籍

5178Fの仕様はどうなる?

残念ながら工場内で目撃されているだけなほか、総合車両製作所構内が撮影禁止となっているため、詳細は明らかになっていません。

ただ、同様の目的で3年前に製造された5177Fに準じた車両となる可能性が高いでしょう。

5177Fの特徴的なスノープラウ付きスカートとなるのか、新たに2020系列の仕様が反映されるのかが大きく注目されます。

また、元5050系であるY516Fの内装を2018年末に丸々交換していること、2017年に事故車が解体となっていることから、この際の部品単位での流用の可能性も考えられます。

東横線向けの2020系列の製造はされない?

今回、2020系列の製造が主流ななかで、再度5000系列ベースの5178Fが登場することとなり、東横線系統は5050系で統一するのではないかという見方もあります。

しかしながら、今後東横線向け編成も製造できるような構造で登場しているだけではなく、そもそも2020系列の設計時点で線路が繋がっている西武40000系やメトロ13000系の運転台レイアウトを参考にしていることも明らかとなっています。

そして、2022年度(令和4年度)に開業予定の新横浜線向けの編成としての増加分は、現時点では目黒線向けの3020系3編成のみとなっています。

相鉄側では20000系の一部が10両編成で東横線への乗り入れを目的として製造されることから、東急側は大きく賛成こそしていないものの、10両編成の東横線直通列車が運行される可能性は高くなってきています。

東横線からの直通分についての増編成分は2020系ベースとなる可能性は十分にありえます(新形式は10両編成のみであれば少し扱いやすい?)し、そもそも目黒線の3編成のために仕様が異なる車両を投入している現状に違和感を感じる方も多いと思います。

もし登場する場合は、同じ東横線10両編成である5050系4000番台に続く番号=4020系あたりが採用されそうですね。

尤も、新横浜線の基本となる目黒線系統でさえまだまだ増結車両の形式などの具体的な話が明らかにされていません。

直通開始時期の変更もあり、各社の動きが複雑なものとなっています。

今後も東急電鉄ならではの面白い打開案でファンを楽しませてくれること間違いなしですね。

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コメント

  1. きさらぎ より:

    東急5155Fのうち、大きな損傷を受けた5755と5855は、総合車両製作所からすぐに搬出されず保管されていましたが、6月末頃に搬出、解体業者まで陸送されました。

    • ときぱて より:

      きさらぎさま

      閲覧・コメント・情報フォローありがとうございます。
      Y516Fなど、ざっと拾えた日付は掲載していますが、5155Fの細かい動きが拾いきれずでした。
      もし5155Fの明細な日付が分かる文献をご存知でしたらぜひご教授をお願いします。

      運営:ときぱて