【ダイヤ大幅変更】251系RE-1編成も長野へ配給・深夜輸送の理由は?

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2020年3月13日の運行終了以降、スーパービュー踊り子号で活躍していた251系4編成の廃車配給輸送・解体作業が順次進められています。

2020年4月・5月と相次いで実施されて以降、残されたRE-1編成・RE-4編成の去就が注目されていましたが、このうちトップナンバーで最後のスーパービュー踊り子10号の看板を飾ったRE-1編成が長野総合車両センターに向けて配給輸送(いわゆる廃車回送)されています。

前回までの配給輸送とは異なり、深夜帯に人目を避けて輸送するダイヤが組まれました。

251系の引退後の動き

引退後は国府津車両センターに2編成・川越車両センターに1編成が疎開留置されていました。

3月8日に一足早く使命を終えたRE-3編成が4月22日に大宮総合車両センター東大宮センターから長野総合車両センターへ輸送されたのち、翌23日には次の編成が戻るなど、基本的には東大宮には次に輸送される1編成のみを置いておく体制が組まれていました。

このまま5月・6月で全車両の輸送が行われるかと思われていましたが、5/20のRE-2編成の配給輸送以降は疎開場所変更以外の動きはなく、そのまま7月を迎えてしまいました。

最終運用疎開廃車配給
RE-13/13 3060M3/14 東大宮→川越
5/18 川越→東大宮
7/1~2
RE-23/13 3063M3/13 伊豆急下田→国府津
3/17 国府津→東大宮
3/17 東大宮→国府津
4/23 国府津→東大宮
5/20
RE-33/8 9014M疎開なし4/22
RE-43/13 3453M3/18 国府津→東大宮
3/18 東大宮→国府津
5/21 国府津→川越
6/16 川越→東大宮
未施行

今回RE-1編成が配給輸送されることで、1990年に製造された1次車が姿を消し、残された編成はRE-4編成のみとなります。

こちらについても今後動きが生じる可能性は低く、廃車配給輸送を以って全編成の引退・形式消滅が濃厚となっています。

迷惑行為対策?深夜の輸送に変更された理由

噂の域を出ませんが、当初の計画では5月中にもう1編成・6月中に全行程が終了すると言われており、疎開場所からの返却についても疎開場所変更などの不可思議な動きが続いていました。

これらの動きを踏まえると、ファンの推測のように当初は配給輸送を計画していたものの、何らかの事情により設定日・ダイヤに変更が加えられた可能性がありそうです。

新型コロナウイルスの関係で学校が休校になった学生・仕事の休みが増えた社会人と人出が多く、武蔵野線内を中心に各地で多くのファンの姿がありました。

大宮駅〜八王子駅間では先頭機関車に大宮支社によるビデオカメラ設置が行われているなど、JR東日本の自社判断または警察からの要請で、同様の体制での運行は危険が伴うという判断が下された可能性が非常に高いのではないでしょうか。

通常こういった業務用の臨時列車は時刻表や商業誌などの掲載はありませんが、長野方面への廃車配給輸送は直近でもE231系の余剰中間付随車などで使用された経歴がある配給9652列車〜配給9439列車で、ある程度ネタものの列車撮影経験があるファンなら容易に想像出来てしまうダイヤでした。

ネット社会となった今日では、事前の機関車送り込み・連結作業などの最新情報が瞬く間に広まってしまうため、人の密集は防ぎようのないものでした。

変更後のダイヤも使用実績のあるものとはなっていますが、わざわざ人件費や保線の作業に支障のある深夜帯に配給輸送を変更する合理的な理由もありませんので、これが背景となったとしか思えません。

ファンによるマナーについての議論は昔から絶えませんが、特に近年は安くて良い性能のカメラ機材の増加などもあり、鉄道趣味人口のうち「撮り鉄」と呼ばれる層が増えてきているのも事実です。

せっかく撮るなら珍しいものを……という狙いをする方が多いのも納得のいくところですが、一般利用者・鉄道事業者・現場職員への迷惑行為が相次ぐと、被写体自体がなくなってしまうという一番悲しい結末に至ります。

251系の旧塗装リバイバルも計画段階で早々に断念したという噂もあるように、撮影地の規制以上に列車の撮影が出来ないような体系に舵を切られては本末転倒。各々トラブルや事故を起こさぬよう注意を払いたいところです。

設定変更の背景を尊重し、密集しにくいポイントを避けて記録・掲載しています。

また、次回も同様のダイヤを使用する可能性が高いことから、撮影場所・時刻などのお問い合わせにはお答えしかねます。

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